「組織再生と機能回復」シンポジウム開催報告
管理部 総務課



 去る、12月6日(土)、東京国際フォーラムにおいて、 「組織再生と機能回復」シンポジウムが開催されました。
 このシンポジウムは、多くの脊髄損傷者、神経疾患患者の リハビリテーションに関わっている当センターが、近未来的に 実現するであろう再生医療の臨床応用に備え開催されました。
 シンポジウムは、東京大学医科学研究所の中内教授、東京大学 感覚運動機能医学講座の中村教授、当センター佐藤総長が座長と なり、再生医療の研究に携わっている、8名の先生方から最先端 の研究に関する次の発表がなされました。

    講演内容
山本 真一 東京大学医師 脊髄損傷再生研究の現状
田賀 哲也 熊本大学教授 神経細胞分化の基礎
村上 富士夫 大阪大学大学院教授 脳における軸索ガイドのメカニズム
出澤 真理 京都大学大学院助教授 骨髄間質細胞における選択的誘導法の確立と神経再生への応用
金村 米博 産業技術総合研究所研究員 ヒト神経幹細胞の大量培養技術開発
緒方 徹 東京大学医師 軸索再生の可能性
中澤 公孝 国立リハセンター研究室長 損傷脊髄の残存機能とその可遡性
岡野 栄之 慶応義塾大学教授 脊髄再生研究の将来展望

 当日は、障害者のリハビリテーション等関係者100名が聴講され、 各シンポジストストの先生の発表毎に活発な意見交換等がなされ るなど、熱気をおびたシンポジウムとなりました。
 今後も、身体障害者のリハビリテーションの発展に寄与できる よう、次年度においても、このような企画が検討されております。

「組織再生と機能回復」シンポジウム質疑応答