〔学院情報〕 |
平成16年度 リハビリテーション 心理職研修会(基礎)を終えて |
学院事務室 執筆:研修担当責任者 更生訓練所指導部相談判定課 主任心理判定専門職 小熊 順子 |
去る5月17日(月)〜21日(金)の5日間、当センターにおいて、平成16年度
リハビリテーション心理職研修会(基礎)を開催し修了しましたのでご報告いたします。
新年度早々のスタートをきっての本研修会には、北海道から九州まで受講定員の1.5倍に
あたる30名のご参加をいただきました。基礎の研修会には初任者のほかに心理職としての
経験年数は長いのですが、児童相談所および知的・精神障害者更生相談所から身体障害者
更生相談所へ異動になり、大人あるいは身体障害を有する者を対象とするのははじめてで
あるという方の参加が約3割含まれております。
今回のプログラムは別表のとおりです。
受講生からは、他の研修会では得られない講義内容であり、講師のお人柄にふれられ
とても感動的でしたとの感想や支援費制度導入後1年経過したところでの研修会への参加
ということで、情報交換が大変有意義だったとの声が多く寄せられております。特に身体
障害者更生相談所での心理判定は重複障害で多様な様相を有し判断が難しい場合に少数例
実施されている、または実施例0件と報告されているところも多く見受けられました。
したがって今後心理職に求められる専門性の問題、福祉や施設との連携強化、新しい取り組み
の工夫等の必要性が課題となるのではないかとの提議がなされました。
最後に参加者に実施しておりますアンケートの集約結果の一部を以下に掲載いたします
のでご覧ください。このような受講生の声を大切にしながら、次回へ向けて検討をして
いきたいと考えております。受講生の皆様方が、今回の研修会で得られた成果を大いに
活用され、それぞれの職場において、益々ご活躍されますよう祈念しております。
1.研修会への参加を決めた理由
2.プログラムについて
「良い」の回答内容 ・基礎的内容をおさえることができた ・体系的に学べた ・基本的な姿勢等をみなおせた ・リハ領域を知るのに役立つ ・リハの基本事項、医学的知識が整理され心理士の役割の示唆も得られた ・高次脳に焦点をあてられていた ・モデル事業について関心をもった 「どちらともいえない」の回答内容 ・身体障害者更生相談所のみを対象とした講義にしてほしい ・身体障害者更生相談所での心理職の必要性が乏しい ・心理職としての関わりや実際現場で苦労していることを聞きたい 3.今後の研修に向けての希望テーマ ・心理職と他職種との連携(職場内、市町村職員、施設職員、生活支援センター) ・知的障害や精神障害等の重複障害を有する者への心理検査での見極めや資源の活用 ・地域支援・家族支援に関する専門職としての役割 ・施設職員・地域の生活支援員等へのコンサルテーション |
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月日 | 午前 | 午後 | |||||||||||||||||||
5 月 17 日 (月) |
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18日 (火) |
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19日 (水) |
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20日 (木) |
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21日 (金) |
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