〔更生訓練所情報〕 |
生活訓練課程野外訓練について |
指導部生活訓練課 生活訓練専門職 石森 伸吾 |
生活訓練課程の野外訓練は、行事を通して自主性と協調性を高め、これまでの訓練成果
を発揮することを目的に実施しています。今年の野外訓練は、例年より一週間遅れの8月
3日(火)に名栗川の河川広場で行われました。参加者は入所者13名、職員・実習生16名
の総勢29名で、青空のもと楽しいひとときを過ごしました。
野外訓練の準備は、約一ヶ月前から入所者主体の実行委員会が中心となり話し合いが
進められました。今年の野外訓練の目玉のひとつは「フォークダンス」です。最初の練習
では、簡単そうで難しいステップに大苦戦し、当日が心配される状況でしたが、
わからないところはお互いに教えあい協力することにより、前日の全体練習では
オクラホマミキサーの曲に合わせて、皆さんがうまく踊れるようになっていました。
キャンプ当日、現地には予定通り到着し、各担当班に分かれ協力し合いながら準備を
行いました。今回のメニューは、定番のバーベキュー、焼きそばの他に、ゆかりごはんの
おにぎりです。ゆかりごはんのおにぎりは、準備段階から当日までいろいろと話し合い、
入所者の方が持参した栃の葉を巻くといった趣向を凝らした一品でもありました。
川のせせらぎとこの栃の葉を巻いたゆかりおにぎりで、ちょっとした風流を感じること
ができました。
お腹も十分満たしたところでフォークダンスの出番となりました。各々が事前練習の
成果を十分発揮し、息を切らしながらも一丸となって楽しみました。最後のすいか割り
直前で雨がパラパラ降ってきたものの、皆さんの日頃の行いの良さが通じたのか、
再び青空が顔を出し、無事キャンプを終えることが出来ました。
最後に、今回の野外訓練を実施するに当たり、準備段階から当日まで、日頃の訓練成果
を十分に発揮し、また、いままでにない様々な経験をすることも出来ました。それは、
野外訓練を終えた後の入所者の皆さんの笑顔や疲れきった顔からも伝わってきたような
気がします。そして、普段とは違う楽しい時間を皆で共有できたことは大切なことだと
思いました。
今後も入所者の皆さんが主体的に取り組めるこのような機会を大切にし、支援して
いきたいと考えています。