〔国際協力情報〕
平成16年度 JICA補装具製作技術コース研修員の紹介
管理部 企画課



 今年度のJICA補装具製作技術コースが8月23日(月)より始まりました。
 本年度の研修員は、アフガニスタン、パプア・ニューギニア、セネガル、ペルーの 4ヶ国とJICAの中国リハビリテーション専門職養成プロジェクト研修員の1名の 計5名です。当センターにおいて12月10日までの4ヶ月弱の間に義手、下腿義足、 大腿義足、装具の製作を中心として、関連領域の講義、他の義肢装具製作所や リハビリテーションセンターの見学、学会参加を含めた研修を行います。
 特に本年はじめて参加した国の状況については、私達が少しでも理解しながら 研修を進めていきたいと考えています。
 研修員5名に自己紹介をしていただきました。



Said Ashraf(サイド・アシュラフ) アフガニスタン


サイド・アシュラフ研修員の写真  私はサイド・アシュラフです。アフガニスタンのカンダハール出身です。
 年齢は39歳で子供は5人おります。現在は殉教者・障害者省(MMD)でリハビリテーション 担当行政官として仕事をしています。今回の研修の目的は義肢装具の製作技術を学ぶことです。
 私の国、アフガニスタンについて紹介します。
 首都はカブール。人口は約2,580万人です。パキスタン、イラン、中国、タジキスタン、 ウズベキスタン、トルクメニスタンに隣接しています。イスラム教スンニ派が8割強、 イスラム教シーア派が1割強を占め、残りが他宗教です。
 1979年のソビエト侵攻以来、14年間に渡る戦争状態となりましたが、内戦は延べ23年間に 及びます。戦争によって国土は破壊され、300万人の難民がパキスタンへ、100万人の難民が イランへのがれました。戦争によって150万人が亡くなり、100万人が障害をもつことに なりました。2001年12月に政権が変わり、他国の支援を受けて国の再建が始まりました。 現在、アフガニスタンに対する主要支援国は日本−JICAであり、長期にわたる支援が表明 されています。
 私は自国の明るい将来を願っています。よろしくお願いします。



Raymond Toli(レイモンド・トリ) パプア・ニューギニア


レイモンド・トリ研修員の写真  私の名前はレイモンド・トリです。南太平洋のパプア・ニューギニアから参りました。 今回、義肢装具の研修に参加しています。私の国では義肢装具は保健省の国立義肢装具 センターが国全体のサービスを担当しています。
 私はスポーツ全般が好きですが、普段はラグビーリーグでプレイしています。 趣味は、読書です。日本での生活を楽しんでいます。日本人は楽しい人たちで、新しく 学ぶことや見るものがたくさんあり、いろいろな人に出会えます。
 日本に来れたことを嬉しく思います。JICAや日本の人々に感謝します。
“乾杯!”



Leyli Sierra(レイリ・シエラ) ペルー


レイリ・シエラ研修員の写真  私はレイリ・シエラと申します。年齢は22歳です。ペルーの首都のリマに住んでいます。 障害者リハビリテーションバイオメカニクス協会で、義肢装具士として働いています。
 私の趣味は料理と水泳です。特にペルー料理が得意です。
 将来は義肢装具の教員になりたいので、来年は教育学修士をとりたいと考えています。
 将来の夢はたくさんありますが、それらが実現できればいいと考えています。 旅行も好きで、自分の国と異なる文化を知りたいので、今回日本に来ることができて大変 嬉しく思います。



Diouf Alouis(ジョフ・アルイズ) セネガル


ジョフ・アルイズ研修員の写真  私の名前はジョフ・アルイズです。セネガルから来ました。セネガルはアフリカ大陸の 最西部に位置しています。私には3人の子供がいます。男の子1人と女の子が2人です。
 スポーツはサッカーが好きです。セネガルではサッカーの人気が非常に高いです。
 仕事は、障害をもつ人のために義肢装具を製作しています。職場は保健省の管轄下にある 国立義肢装具センター(CNAO)です。私共のセンターには、ポリオ、糖尿病、外傷など 様々な原因で義肢装具が必要になった人々がたくさん来ます。今回は、義肢装具の製作技術 を学ぶために研修に参加いたしました。
 日本での生活を楽しみにしています。



王 林 (ワン・リン) 中国


ワン・リン研修員の写真  皆さん、こんにちは。私は王林と申します。2000年に中国義肢装具学校を卒業してから、 ずっと中国リハビリテーション研究センターで義肢装具士として働いております。 もっとよく研修するために、日本に来る前に北京で半年ぐらい日本語を勉強しました。 日本語は面白いですが、敬語の使い方が難しいです。
 今、私はだいぶ日本の生活に慣れました。日本料理は美味しいですが、毎日食べるのは 無理かもしれません。私は普通の中国料理ができますが、餃子はつくれません。 東京の夏は本当に蒸し暑かったです。東京より北京は涼しいです。北京には万里の長城や 故宮等の名勝旧跡がたくさんあります。2008年の北京オリンピックが近づくにつれて、 北京はがらりと変わっていきます。近い将来、機会がありましたら、是非北京に遊びに 来てください。
今回はお世話になります。どうぞ宜しくお願いいたします。 (王さんは日本語でこの紹介文を書きました)