〔学院情報〕 |
平成16年度 リハビリテーション看護研修会を終えて |
病院 看護部 4F病棟看護師長 安済ノブ、2F病棟 野田みゆき |
平成16年10月19日(火)〜22日(金)の4日間、リハビリテーション看護研修会が
当センターの学院で開催されました。今年度のテーマは、「脊髄損傷のリハビリテーション看護」
で、各地の施設、リハ病院、一般病院等から51名の参加がありました。
研修生は、勤務先が色々違うところからの参加ではありましたが、利用者や患者の安全・安楽で
成果のあるケアを提供しようとしている根本に変わりはありません。
そのために受講者1人1人がチームアプローチの中でリハ看護の専門性を自覚し、
提供するケアの質を高めようとする姿勢が十分伝わってきた研修会でした。
当病院から参加した野田みゆきさんの研修会の感想を掲載します。
2F病棟看護師 野田みゆき
私が現在勤務している国リハ2階病棟は、いろいろな疾病、交通災害などによって起こる
運動機能障害の機能回復訓練や生活訓練に対応したリハビリテーション専門病棟です。
頸髄損傷をはじめとした脊髄損傷、神経変性疾患、切断の患者様が大半を占めています。
最近では、自殺企図や精神疾患を持つ方も増えてきました。また全ての患者様がリハビリの
意欲を持って入院される訳ではなく、受傷後から日が浅く、どちらかというと、障害の告知も
曖昧なまま、当病棟に入院されてきます。そうしたことが早期自立、社会復帰を複雑・困難に
しています。何よりも、限られた入院期間で、障害の認識を促しつつ、生活を自己決定できるよう
支援していく難しさを日々感じています。退院の時期が来ても患者様自身がどのような生活を
したいのかを暗中模索している場合には、なおさらです。この研修で講師の先生方のお話は、
最新の動向もふまえ、豊富な資料と症例をもとに総論、各論的に講義がありました。
「脊髄損傷者の」という視点から多方面にアプローチされた具体的・実際的な内容でした。
日々の、悩みの解決の糸口をご教示して頂きました。
私は脊髄損傷者のリハビリテーション病棟に勤務させて頂いて5年になります。
近視眼的に陥っていた自己を振り返り、専門職としての役割と責務を再度自覚し、
また知識の整理ができた研修であったと思います。以前の勤務していた病棟ではどちらかというと、
急性期の病棟でしたし、民間でもありましたので、こちらに勤務した当初はカルチャーショック
でした。慣れるまで時間がかかったように思います。しかし病棟や他部門のスタッフの皆様方に
導かれつつ、今では何とか業務を果たせるようになりました。今回はテーマが明確で専門性も
高かったので視野と見識をさらに広めることができた事を実感しています。5年経った今の時期に
こうした研修を受講できましたことは本当に意義深かったと思います。
平成16年度 リハビリテーション看護研修会日程表
テーマ:脊髄損傷のリハビリテーション看護
日付 | 午前 | 午後 | ||||||||||||||||||||||
10月 19日 (火) |
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10月 20日 (水) |
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10月 21日 (木) |
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10月 22日 (金) |
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