〔野鳥シリーズ42〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
東京都福祉事業協会 母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長) |
ミヤマホオジロ(深山頬白)
ミヤマホオジロは、全長約16cm(スズメよりやや大きい)。雄は写真の様に頭頂、頬が黒色で、眉班、喉、
後頭部は黄色、胸には黒色の三角形をした横帯があり、しばしば冠羽を立て、黄色と黒のコントラストが、
鮮やかで顔の模様が大変美しい鳥です。
繁殖地は、朝鮮半島や中国北部などで、日本には冬鳥として渡ってきますが、
主として西日本を中心に多く渡来します。私も神戸に居たころ観察して以来、
久しぶりに撮影に成功しました。
このミヤマホオジロの生態は、秋冬に平地から山地の雑木林、松林、竹薮などの明るい林の中で、
地上を跳ねて移動しながら、地面に落ちている草の実を食べます。
繁殖期になると、皿状の巣を、枯れ草の茎や細根を集めて造り、卵を5〜6個産んで、
約2週間で巣立ちます。
さえずりは、「チィチュリチュリ、チィチチチュルリリ」、地鳴きは、「チッ、チッ」と鳴きます。
さて、各地から梅の花や伊豆の河津桜の便りが聞かれるようになりました。2月下旬から3月にかけては、
冬鳥が渡りの季節を迎えています。この時期に、市街地の公園などで羽を休めて、
それぞれの繁殖地に向かって飛び立っていきますので、こういった冬鳥を思いがけず見かけることが
あると思います。
さあ、皆さん暖かい日差しを求めて、自然観察を楽しんで見たらいかがでしょうか。