〔ワンポイントマッサージシリーズ2〕
〜 東洋の経験と知恵を活かして
健やかな毎日を 〜
理療教育部主任教官 柳澤 春樹


2 「近頃視力が落ちたようだ」
 今回は「視力減退」を取り上げる。もちろん、 その原因を明らかにするために眼科医の診察を受け、 直ちに治療しなければならないものは専門医の指示に従わねばならない。 恐ろしい目の病気ではないが仕事や勉強のし過ぎや老化に伴ってなんとなく物が 見にくいと感じるようになったときに試していただきたい。


(1) 座った姿勢で一方の手の中指を目尻の外側で親指の幅1/2本分行ったところにある くぼみにあて、同じほうに頭を傾けて指圧する。 「1、2、3」と息を吐きながら力を加えて頭を傾け、 「4、5、6」で息を吸いながら力を抜きもとに戻る。 これを5・6回繰り返し、反対側も同じように行う。(瞳子りょう「どうしりょう」)


(写真)どうしりょうの位置
瞳子りょう


(2) 小指の爪のはえぎわの外側の角から3mm手首よりのところを親指と人差し指で反対側 の小指をはさむようにして、「1、2、3」と息を吐きながら力を加え、 「4、5、6」で息を吸いながら力を抜く。これを5・6回繰り返し、 反対側も同じように行う。(少沢「しょうたく」)


(写真)しょうたくの位置
少沢


(3) 座って一方の親指を反対側の肘の横じわの角に当て小さく揉むようにしながら押す。 「1、2、3」と息を吐きながら力を入れ、 「4、5、6」で息を吸いながら力を抜く。 これを5・6回繰り返す。(曲池「きょくち」)


(写真)きょくちの位置
曲池