〔学院情報〕 |
養成課程紹介 |
学院事務室 |
学院の養成課程は、5つの学科によって構成され、障害のある方々のリハビリテーションの分野において、 先駆的・指導的役割を担え得る次の専門職員の養成を行っています。
〈言語聴覚士の役割〉
言語聴覚士は、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、聴覚障害、ことばの遅れ、声や発
音の障害、失語症やその他高次脳機能障害、摂食・嚥下障害をもつ方々やそのご家族に対し、医師をはじめとす
るリハ専門職と連携してその問題を体系的に評価し、それぞれの障害に応じた訓練や指導、援助を行います。
〈卒業生の進路〉
病院、福祉施設、リハビリテーションセンターなどにおいて臨床家として活躍する一方、研究業績も高い評価
を受けています。また臨床経験をつんだ後、大学や専門学校の教職スタッフに迎えられる者も多く、言語聴覚士
養成の指導的役割を期待されています。
〈義肢装具士の役割〉
疾病や外傷により身体の一部に欠損がある人に対して、元の形態または機能を補填、代替するための器具を義
肢といい、これには義手と義足があります。また、四肢・体幹の機能に障害のある人に対して機能の回復、機能
低下防止等を目的として用いる器具を装具といいます。義肢装具士は、厚生労働大臣の免許を受けて、義肢装具
士の名称を用いて、医師の指示の下に、義肢及び装具の装着部位の採型並びに義肢及び装具の製作及び身体への
適合を行います。
〈卒業生の進路〉
全員が国家資格を取得し全国各地で活躍しています。ほとんどが民間の義肢装具製作施設に就職しますが、本
学院を含め全国の義肢装具士養成校で専任教員または非常勤の講師になる者も多く、それぞれ後進の指導に当た
っています。その他ではカンボジア地雷被災者のために現地で義肢を作る国際援助活動に参加した者や、アメリ
カで義肢装具の資格やドイツでマイスターの資格を取得した者もいます。
〈視覚障害リハビリテーション専門職の役割〉
視覚障害リハビリテーション専門職は、視覚に障害のある方々に歩行技術、コミュニケーション技能(点字、手
書き文字、パソコン操作など)、日常生活技術、レクリェーション技術、ロービジョン(視覚活用)技能などを総
合的に訓練・指導を行います。
〈卒業生の進路〉
卒業生は、リハビリテーションセンター(視覚障害者更生施設*)、重度更生援護施設*を中心に盲学校、病院
などで活躍しています。
*平成18年10月より指定障害者支援施設に統合改称
〈手話通訳士の役割〉
手話通訳士は、厚生労働大臣公認の資格の認定を受けて、手話を母語とするろう者や手話を中心的なコミュニケー
ション手段とする中途失聴者・難聴者と、手話を知らない方々との間に立って、コミュニケーションの仲介を行いま
す。コミュニケーションの仲介は、単なる言語の置き換えではなく、意味や意図を伝達することであり、コミュニケ
ーションが対等に行われるために必要な当事者双方への情報提供も含まれます。
〈卒業生の進路〉
就職希望者の8割は、手話通訳関連職種に就職しており、全国の聴覚障害者情報提供施設、地方自治体、社会福祉
協議会、ろうあ者団体、ろう学校、ろう重複施設、関連企業などで活躍しています。
〈リハビリテーション体育専門職員の役割〉
リハビリテーション体育専門職員は、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、内部障害、知的障害及び精神障害のある方
等身体機能が低下した方を対象として、社会で積極的にいきいき活動することができるよう、運動機能(体力)の向上
、健康の維持・増進を図り、またスポーツを通じて生活の質(QOL:Quality of Life)を高めるための適切な運動やス
ポーツの指導・訓練を行います。
〈卒業生の進路〉
卒業後は、障害者スポーツセンター、リハビリテーションセンター及び障害のある方等の福祉施設をはじめ、運動処
方や健康指導を行う病院等で活躍しています。