平成19年度政府予算原案は、昨年度に引き続き財政健全化に向けた歳出改革などの基本方針が示される中、昨年９月からの財 務省に対する概算要求説明及び折衝の後、暮れの12月24日の予算閣議をもって決定されました。今後は、通常国会の審議を経て、 平成19年度予算として決定されることとなります。以下、当センターに関係する予算案の概要についてご紹介します。
　障害者自立支援法の円滑な実施を図るため、都道府県が実施するサービス管理責任者研修及び相談支援従事者研修の指導者を 育成することを目的とした研修会を、平成19年度から実施します。これらの研修会は平成18年度まで厚生労働省が民間団体に委 託して行われていたものです。
　高次脳機能障害対策の推進としては、平成18年度から「高次脳機能障害支援普及事業」として、平成17年度まで行ってきたモ デル事業で開発された各プログラムの検証を行い、これまでの成果を全国へ普及することに取り組んできました。平成19年度も 引き続き「全国高次脳機能障害支援普及拠点センター」としての機能を果たしていくこととします。
　当センターの運営に必要な一般的経費については、既定経費の更なる減額及び見直しといった厳しい状況ではありますが、本 省施設管理室をはじめとして、予算要求・編成等、予算の確保にご尽力いただいた関係者の皆様には、本誌面をお借りして深く 感謝申し上げます。
　主な項目は次のとおりです。

１　障害者自立支援法に係る研修会の実施 　　　　　　　　　　　　　　12,834千円 　 ・サービス管理責任者研修（指導者研修） 　 ・相談支援従事者研修 ２　高次脳機能障害支援普及事業　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　15,513千円 　 ・地方支援拠点機関との連絡協議会の開催、関係職員への研修の実施 　 ・開発した「診断基準・訓練・社会復帰支援」プログラム等の検証 ３　国際協力の推進　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　13,594千円 　 ・リハビリテーション分野別技術指導書の作成 ４　リフトバスの更新 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 33,431千円 　 ・老朽化及び排ガス規制にかかる更新 ５　エネルギーセンター電気室受変電設備等改修工事 　　　　　　　396,312千円 　 ・経年劣化への対応及びCo2排出量の削減 ６　更生訓練所事務室等改修工事 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 49,038千円 　 ・障害者自立支援法の円滑な実施を図るための事務室・訓練室等の整備

　なお､これまでに引き続き定員削減による総人件費の抑制や、効率的な予算執行への取り組みが求められています。リハセンタ ー運営に関わる職員ひとり一人が自覚を持ち、リハセンターに課せられた使命を達成したいと思います。皆様のご協力をお願い します。