〔クラブ活動紹介シリーズ7〕 |
バドミントンクラブ |
更生訓練所指導部指導課生活支援専門職 佐々木 桂 |
1.バドミントンクラブについて
今回のクラブ紹介はバドミントンクラブです。国リハには、公式の大会に出場して本格的に競技力を高めているクラブも多い
のですが、どちらかと言うと体力の向上やスポーツを楽しむために活動しているメンバーが多いクラブです。
現在部員は4名ですが、そのほとんどが国リハに来てから始められた方々です。メンバーがバドミントンを選んだのは、数あ
るスポーツの中では初心者でも取り組みやい競技であることが理由に挙げられます。広すぎないコートであるため、車いすの方
や片まひのある方なども比較的動きやすく、筋力がなくてもラケットがシャトルに当たれば相手コートまで返せるという点で、
より多くの障害を持つ方が参加しやすいスポーツです。そして障害のない方も一緒に参加できるという面では、誰もが一緒に楽
しめるスポーツというのがバドミントンの良いところです。現状で言うと、クラブのメンバーだけでラリーを続けるのは難しい
面があるのですが、職員が参加することでそれなりにバドミントンの競技に近いプレーを実現することができます。
毎週の練習においては、あまり細かなルールにこだわらず、より長くラリーを続けられるように工夫したチーム分けをして対
戦をしています。始めて間もないメンバーには、まずシャトルを確実にラケットで捕えられるようになることを目標に個人練習
も行っています。
2.メンバーからの声
クラブ員の内藤さんと土井さんは、バドミントンクラブで活動して約1年が経ちます。最初はラケットにシャトルを当てるこ
とも難しかったようなのですが、練習を続けた成果もあって、現在ではダブルスで比較的長くラリーを続けられるようになりま
した。
「何と言っても、バドミントンはシャトルにバシッと当たった時の感じがとても気持ち良いです」との土井さんの感想です。
内藤さんはクラブを続けたことで、体力の向上や普段のストレスの発散にすごく役立ったと話してくれました。
そのような二人もクラブの運営には苦労した様子で、二人だけで練習したことも少なくなかったそうです。タイミングが合わ
ずラリーが続かない場面も多くあったそうですが、徐々に技術が向上したことと、クラブ員も増えたことで、以前より充実した
練習が行えるようになりました。そんな二人も訓練の終了が近づいています。国リハ修了後も機会があればバドミントンを続け
たいと思っているようですが、「バドミントンの楽しさをより多くの皆さんに知ってもらい、今後もクラブ活動を継続してほし
い」というのが現在の二人の大きな願いでもあります。