〔野鳥シリーズ53〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
日本福祉教育専門学校 見原 捷三(元理療教育部長) |
コサギ(子鷺)
今回から数回に亘って、リハセンター上空や皆様のお住まいの近くで観察できるサギの仲間を掲載いたしますが、
先ず手始めにコサギを紹介します。
コサギは、全長約55cm、翼を広げると88〜95cmですが、シラサギの仲間では最も小さい種類です。雌雄同色で全身
が白色をしており、写真のとおり繁殖期には、後頭部から16cm程の飾り羽が伸びています。
日本では、北海道を除き全国的に川、池沼、水田、干潟等で繁殖しています。繁殖期の4月から8月になると雌雄
共同で、樹上に皿状の巣を作り3〜5個の卵を産み抱卵、孵化から約1ヶ月で巣立ちます。
非繁殖期になると松林や竹林に他のサギと集団を構成、いわゆるサギ山でコロニーを作ります。巣立後、40日ほど
で、親鳥から独立した幼鳥もこの集団に入ることがあります。
餌は、魚・カエル・陸上及び水生昆虫等を捕食しますが、餌を捕る方法は、飛び跳ねながら餌を追い回したり、忍
び寄り、待ち伏せ、片足を水面や水中で震わせておびき寄せる等その方法は多彩です。
鳴き声は、シラサギの仲間はどれも同じ鳴き声をしているので、識別が難しいのですが、「グヮーグヮー」或いは
「ゴァーゴァー」と鳴きます。
サギ類は、勿論リハセンター構内では、舞い下りた姿を観察することは出来ませんが、構内の上空を単独若しくは、
数羽で優雅に飛んでいることがありますので、白い鳥が飛んでいたら空を見上げて下さい。