〔野鳥シリーズ58〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
日本福祉教育専門学校
見原 捷三(元理療教育部長)



アオサギ(蒼鷺)

 アオサギは、全長が90〜98cm、翼開帳時、160cmをしている日本のサギ類の中で最も大きなサギです。容姿は、全身がいくぶん青味を帯びた灰色で、喉から頸の前面にかけて黒条があります。

 日本では、北海道、本州、四国、九州の各地に広く分布していますが、寒冷地のものは冬季になると暖地に移動します。

 棲息地は、川、池、沼、水田、干拓地、海岸などに広く棲息し頸をS字型に曲げてじっと立っていることが多く、待ち伏せをして魚を捕らえる他、カエル、トカゲ、蛇や昆虫類を餌にしています。

 繁殖期になると、ゴイサギなどと混合コロニーを作るか、或いは単独でコロニーを作り、雌雄共同で樹上に小枝や枯れ草を積んだ60〜70cmの大きな皿状の巣に、4〜5個の卵を産みます。

 鳴き声は、「ゴアー」「ゴアー」と騒々しい声で夕方や夜明けに鳴きますが、空高く飛んでいるときには、「ギャー」「ギャー」と甲高い声で鳴くこともあります。

 今回で、サギシリーズは終わりますが、今までご紹介した外に、この周辺では見かけませんが、ミソゴイ、ササゴイ、クロサギ等もいます。

 このアオサギは、身近な鳥ですから、リハセンターや皆様のご自宅の上空を、飛んでいるのを観察できると思います。



(写真)アオサギ