〔魚拓シリーズ15〕
ヒシダイ
前更生訓練所理療指導室長 川政 勲



 ヒシダイはヒシダイ科の魚で、相模湾以南、沖縄舟状海盆、ハワイ大西洋の水深70〜750Mに分布。体はひし形で、体高は非常に高い。頭部背縁は急峻で目の上方で湾入する。吻は短く、口は斜位で伸出できる。体は銀色を帯びた薄桃色。腹ビレの軟条部は赤い。背びれから腹ビレにかけて赤い二本の太い横帯があるのが特徴。

 底曳網や深海一本釣りで時々漁獲される。

 この作品のヒシダイは魚拓の師匠が手に入れたものを、拝借して打ったものである。

 カラー魚拓を作る際の魚の入手先はいろいろあり、全てが自分で釣ったものとは限らない。

 自分で釣りに行きたくても行けないものもある。イトウやハタハタなどは自分では釣れない。従って養殖場に行き、頂いたり、魚屋で買ったりすることがある。

  出きるだけ自分で釣ったものを拓したいが、なかなか自分の思うような魚が釣れないヘボ釣り師なのである。

冬の雨露天湯よりの釣り談義  いさお




(写真1)ヒシダイ