〔野鳥シリーズ63〕

リハセンターに飛来する野鳥を友に

見原 捷三(元理療教育部長)

 


コムクドリ(小椋鳥)

 コムクドリは、全長約19cmの夏鳥で、雄は写真のとおり白い顔をしています。
それに赤茶色の頬、胸から下腹部は灰色、黒い背、翼に白斑、嘴及び足は黒色をしています。
 リハセンターでよく見掛けるムクドリ(約24cm)より、やや小さく本州中部以南では、9月の丁度今頃の季節、晩夏から初秋にかけて、渡りの途中にムクドリの群れに混じっているのを市街地でも良く見かけます。
 日頃は、開けた明るい林の環境を好んで生息していますが、繁殖期になると森林の中に入って、樹洞を利用して青緑色の卵を4〜6個生み、主として雌が約10日間抱卵し、2週間で巣立ちます。
 鳴き声は「キュルキュルリー」と鳴き、警戒する時は、「ギャーギャー」と鳴きながら警戒音を発します。
 餌は、昆虫や果実、木の実等を食べますが、時には果樹園に現れて特に、サクランボを好んで食べますので、サクラドリと言う別名もあります。
 この鳥も前回記載したとおり、リハセンターでも渡りの途中に、ムクドリに混じって餌をついばんでいることもあると思いますので、ムクドリも群れを見かけたら、よく観察して見て下さい。
 その中に、このコムクドリを発見することが出来るかも知れません。


(写真)コムクドリ



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