〔野鳥シリーズ64〕

リハセンターに飛来する野鳥を友に

見原 捷三(元理療教育部長)

 


コガラ(小雀)
 コガラは、全長12.5cm(スズメよりやや小さい)で、顔面から頭上と喉は黒色を しており、翼と尾羽は灰褐色、写真のとおり胸から腹部にかけては白色をしています。
 ちょうど黒いベレー帽を被ったような鳥です。
 ちなみに、野鳥撮影のポイントの一つは、目の中の光をいかにして写しこむかです。これをキャチライトと言います。この写真のように、頭部が黒一色の中に目がある場合は、シャッターチャンスが難しく、キャチライトの有無で写真の出来栄えは決まります。
 日本では、北海道・本州・四国・九州の全土にかけて分布しており、針葉樹や混合林に生息している留鳥です。繁殖期の4月から6月になると、枯木に穴を掘り苔や動物の毛を巣材にして椀形の巣を 作り、5個〜9個の卵を産み抱卵日数は約2週間、巣立ちまでの日数も約2週間を要しま す。この間、雌雄共同で雛を育てます。
 餌は、主に昆虫やこれ等の卵などを、樹皮の割れ目から捕食しますが、秋から冬にかけては、木の実も食べ厳冬期に備えて、種子などを大木の割れ目に差し込んで貯えます。
 鳴き声は、繁殖期になると「フチィー フチィー フチィー」と口笛のような柔らかな声と「ピッピィーピー」又は「ホーヒ ホヒー」と柔らかな音質の声で囀ります。
 一方地鳴きは、「チッ」又は「ツッー」と短く高い声で鳴きます。

 

(写真)コガラ




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