〔病院情報〕
病院紹介シリーズ⑯「理学療法室」
 


 病院から本館への1階の廊下の左に理学療法部門があります、他の施設と違い廊下も理学療法室の一部として使用できるように壁を設けずにオープンのスペースとなっています。その理学療法室の北に庭園のような屋外訓練場が見えます。屋外訓練場には3・5・8度の3種類の坂や線路や人工的な悪路などが練習用に設置されています。現在では、その周囲の草木も育ちそれらの設備も自然の中に溶け込んだ風景になっています。
 理学療法の定義は理学療法士及び作業療法士法に「理学療法とは、身体に障害のある者に対して、主としてその基本的な動作能力の回復を図るため、治療体操、その他、運動を行わせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えることをいう。」とあります。リハビリテーションセンター病院の理学療法部門は、急性期を他の医療機関にて過ごされ転院してこられた患者さまを主として対応しています。その患者さまは、脳血管疾患、外傷性脳損傷、脊髄損傷、脊髄・脊椎疾患、四肢の切断の方が多くをしめております。ここでの理学療法士の役割としては、患者さまが急性期ではできなかった実生活への準備や合併症として見られる褥瘡や廃用性機能障害などに対して各障害に応じたサポートを行っています。
 対応するスタッフは理学療法士が9名、理学療法助手(非常勤職員)が3名の合計12名です。来年度には理学療法士全員が30歳以上になる予定です。他の施設から見れば士長や主任クラスが集まっていることになり、経験豊富なスタッフがそろっています。
 病院の理学療法部門は、一年半前にも国リハニュースにて紹介させていただいています。それから、今日までの変化としては、11年前まで当センター勤務されていた飛松好子先生が昨年度より直属の部長として復帰されたことと、更生訓練所に新たに増員された理学療法士2名が期限付きではありますが研修という形でともに働くようになったことです。このような人員の変化にともない理学療法部門はこれからも徐々にではありますが変化を見せていくことでしょう。


(写真1)理学療法室 (写真2)屋外訓練場