〔平成22年度重点事項〕
国際協力
 


 当センターの国際協力に関する活動は、これまでWHOや国際協力機構等の他機関の活動への協力を中心に進めて参りましたが、それに加えて当センターが有するリハビリテーション技術を更に国際協力活動に生かすために、海外の関係機関・専門家との連携強化やセンター独自事業を展開していくこととしています。
 平成22年度はこの方針に基づいて以下の活動を行う予定です。関係機関の皆様には引き続きご協力をお願い申し上げます。


リハビリテーションに関する国際協力
(1)  西太平洋地域のWHO指定研究協力センターとの連携の強化
 西太平洋地域には障害とリハビリテーションに関するWHO指定研究協力センターが当センターを含め5箇所あります。この5つのセンターがリハビリテーションの促進のための共同活動をするとともに、障害者リハビリテーションにかかる西太平洋地域のネットワークを構築するために連携を図ります。
 西太平洋地域の障害とリハビリテーションに関する指定研究協力センター:
 ネグロスリハビリテーション基金(フィリピン)、香港リハビリテーション協会(中国)、中山医科大学リハビリテーション部(中国)、同済医科大学リハビリテーション部(中国)、国立障害者リハビリテーションセンター(日本)
(2)  国際協力機構(JICA)を通じた技術協力
 当センターはJICAの開発途上国に対するリハビリテーション分野の技術協力プロジェクト等に協力していますが、各国の障害者リハビリテーションの向上に寄与するために、本年度も引き続き協力いたします。
(3)  独自の国際協力事業の検討
 当センターが有する技術や情報を直接国際協力に生かすことができる独自の国際協力活動の展開について検討します。

リハビリテーションに関する情報収集及び提供
(1)  海外との関係諸機関とのネットワークの構築
 リハビリテーションに関する情報の交換・協力活動を行うために海外の関係機関との協力を推進します。WHOはもとより、当センターと協力協定を結んでいる韓国リハビリテーションセンター、長年の協力関係にある中国リハビリテーション研究センターや他の海外関係機関との協力を進めます。更に、当センターで研修を受けた海外のリハビリテーション専門家とのネットワークを作り、情報交換を通じて相互のリハビリテーションの向上を図ります。
(2)  国際協力に関する情報発信
 当センターが有するリハビリテーションの技術や情報の普及を目的として作成しているリハビリテーションマニュアル、国際協力に関する活動のホームページでの発信、海外向けホームページの充実等、情報発信を推進していきます。