〔研究所情報〕
第37回国際福祉機器展H.C.R.2010
における 研究所の展示について
研究所 福祉機器開発部 相川孝訓


 今年も国際福祉機器展の開催が近づいてきました。今年の第37回国際福祉機器展H.C.R.2010は9月29日(水曜日)〜10月1日(金曜日)にかけて東京ビックサイト東展示棟1〜6ホールで開催されます。今年の出展者総数は488社(国内429社、海外16カ国59社)の予定で、来場者数は最盛期の14万人弱から毎年少しずつ減少してきており、今年は10万人を予定しています。開場時間は午前10時〜午後5時となります。入場は無料で当日の登録も可能ですので、是非ご来場の上、研究所のブースにもお立ち寄り下さい。研究所のブースは東4ホールで小間番号は4-05-01になります。東4ホールの入り口近くの分かり易い場所です。北ゲートで受付をして、歩行路を東展示ホールへ向かい、手前のエスカレータを1階に降りて左側の入り口を入ればすぐ見つけられます。今年は連続16回目の出展であり、昨年度15回連続出展の表彰を受けた次の年になり、新たな気持ちで展示の準備を進めています。
 今年のテーマは「記憶・見当識障害を補う支援機器 ―認知症のある人の生活自立に向けて―」に決まりました。市販されている支援機器の収集と同時に機器の開発を行ってきており、あまり見たことがないような支援機器が展示されると思います。具体的な機器の例としては、アラーム付き薬入れ、電子カレンダー、探し物発見機、簡易電話などの支援機器があります。これらの機器の分類から、見当識を補う機器、記憶を補う機器、認知機能の低下に対応した生活家電、周辺症状を緩和する支援ツールに分けて展示、紹介する予定です。また、適合研究や開発研究の紹介、デモンストレーションなども可能な限り行いたいと思います。開発機器関係では、情報支援パートナーロボット、情報呈示機器、自動ブレーキ付き車いすなどの展示を考えています。
 同時に認知障害者を支援する携帯電話アプリケーションや、脳からの信号を読み取って機械を操作する技術であるブレイン-マシン・インターフェイスを用いた生活環境制御システム(BMI-ECS)の展示も行います。さらに義肢装具技術研究部(旧補装具製作部)による義手・義足ユーザーの日常生活動作やレクレーション活動の様子を通した様々な義手・義足のビデオによる紹介も予定しています。
 展示ではありませんが、今回は出展社ワークショップでの講演会も予定しています。テーマは「座位保持装置・車いすの基礎講座―強度と規格―」です。実はワークショップへの申し込みはしましたが、先着順の受付ですので採択されたかどうかはまだ分かりません。開催されるかどうかは福祉機器展の最新情報でご確認下さい。
 なお、国際福祉機器展の最新情報や交通案内などの詳細情報は国際福祉機器展のホームページhttp://www.hcr.or.jp/ を御参照下さい。