〔国際協力情報〕
海外研修員紹介
管理部企画課


 今回は、日本障害者リハビリテーション協会からの依頼により、当センター学院手話通訳学科で研修を行ったミャンマーのイー・ティンザー・トゥンさんを紹介します。
 イーさんはダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業の研修員として来日し、約10ヶ月間、日本のろう教育や手話通訳について勉強しています。本事業は、アジア太平洋で地域社会のリーダーを志す若い世代の障害をもつ人々が、各人のテーマに沿った研修を行うものです。研修員はまず日本語または日本手話を勉強してから、個別の研修テーマに取り組む仕組みなので、通訳無しで研修先の人々とコミュニケーションをとることができます。イーさんは手話通訳の養成について5月に1週間、当センター学院手話通訳学科で授業に参加して研修しました。最初にご本人の自己紹介、続いて研修での指導を担当した小薗江教官からのコメントをご紹介します。

〔研修員自己紹介〕
 私は、日本に来る前の5年間、ろう学校の幼稚部の先生(ボランティア)をしていました。また、公文のスタッフとしても働いていて、聞こえる子どもたちが解いた算数のプリントを添削していました。ろう学校の先生から、ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業のことを教えてもらいました。日本に行って、色々な事を学ぶと良いと言われました。日本に行くのが怖いと思ったけれど、勉強をしたいと思い応募しました。私が日本で学びたいと考えていたのは、ろう教育とろう当事者団体の活動です。実際に日本に来て、青年部の組織についても興味を持ちました。
 国では、ろう学校が夏休みに入り、仕事が暇になると、校舎を利用して手話を教えることがありました。その経験から、手話指導にも大変興味がありました。手話通訳学科では、5日間研修をしました。指導教官である小薗江先生は真摯に学生に向き合い、指導をしておられました。その姿に感銘を受けました。
 現在、ミャンマーでは、JICAプロジェクトの一環として手話指導や手話通訳者の養成が行われています。私もボランティアという形でお手伝いしたいです。将来の夢は、ろう学校の幼稚部の先生になることです。

〔研修指導担当コメント〕
 5日間という短い研修期間で、自身の目標である手話教授法の習得に向けて、国リハ手話通訳学科のシラバスや指導方法からその知識を深めることができたようである。
 研修中はミャンマーとは異なる文化での生活に苦労している姿も見受けられたが、熱心に取り組む姿勢がみられた。
 また、学院のスポーツ交流会と研修期間が重なり、他学科の学生とも交流することができ、イーさんにとって貴重な体験となったことだろう。
 この研修を役立て、ミャンマーでの今後の活躍を期待したい。

写真 学院スポーツ交流会でイーさんと小薗江教官
学院スポーツ交流会でイーさんと小薗江教官