〔学院情報〕
養成部門の紹介②
 


 学院には、言語聴覚学科、義肢装具学科、視覚障害学科、手話通訳学科、リハビリテーション体育学科の5つの学科があります。入学式から4ヶ月経ち、各学科の1年生は、授業や実習及び学院全体のイベントなどの忙しいスケジュールを無事に過ごし、充実した気持ちで夏休みを迎えたようです。
 7月号に引き続き、各学科の授業や行事の様子について、学校生活で感じていることなども含めて新入生に述べてもらった内容を紹介いたします。今月は手話通訳学科、リハビリテーション体育学科です(言語聴覚学科、義肢装具学科、視覚障害学科については7月号に掲載しております)。




手話通訳学科に入学して

手話通訳学科1年 西本卓弘


 4月、手話通訳士を目指し、新しい気持ちで学院に入学してから早4か月がたちました。スポーツ交流会や施設見学を終えて、手話通訳学科の1年生それぞれ、お互いの個性も見えはじめました。勉強やレポート課題に追われつつも楽しく学院での生活を送っています。
 手話の授業では、ろう者の言語である日本手話を、ろうの教官から日本語なしで学んでいます。1年生の入学までの手話経験はまちまちですが、全員がゼロからの勉強です。手話の授業中は声を出すのはNGなのですが、「日本語」を頭から切り離すのはとても大変で、つい口が動いてしまうこともしばしば。それでも授業は毎回笑いがおこり、新しい発見があります。
 手話だけでなく、日本語や社会福祉などの手話通訳に必要な知識を身につける授業や、身体表現を磨くためのインド舞踊(!)まで、さまざまな授業が手話通訳学科にはあります。手話を学ぶための学校に、ここまで多くの授業内容があるとは思っていませんでした。
 それから手話通訳学科には豊富な設備、映像資料があります。卒業までにどれだけ観られるか楽しみです。
 入学前、学院宿舎への引っ越しを手伝ってくれた友人は、「ここで2年間も勉強できるなんて贅沢!」と、国リハの壮大な施設に感動していました。ここで学べることへの感謝を忘れず、卒業まで頑張りたいです。

写真1 インド舞踊の授業の様子   写真2 スポーツ交流会にて
写真1 インド舞踊の授業の様子   写真2 スポーツ交流会にて




リハビリテーション体育学科

リハビリテーション体育学科1年 一箭良枝、横山知里


 学院に入学して早くも4ヶ月が経ちました。入学当初は、やはり学校生活に馴染むまで不安や緊張でいっぱいでしたが、時に優しく時には厳しい言葉で指導してくださる先生方や、歓迎会を企画してくださった、優しく楽しい先輩方と、とても充実した日々を過ごしています。
 この学科の魅力は、各分野で先導的に活躍されている先生方に教えていただけることだと思います。豊富な臨床経験に基づいたお話しや信頼性の高い研究データを交えて講義してくださるので、よりイメージしやすく学習できます。現在、基礎的な専門知識やリハビリテーション体育の歴史、障害者に向けた運動処方やスポーツ指導のプログラミングなどを学んでおり、これらの知識をしっかり身につけ、目標とする専門家になれるよう努力しているところです。
 また、自立支援局の体育の時間に参加させていただき、障害者の方々を対象にして活き活きと指導実習している先輩方の姿を見て、近く自分たちがその立場になったときのイメージを膨らませています。放課後や週末には、車椅子バスケット、ツインバスケなど利用者の方の部活動やトップアスリートが練習するゴールボール、デフバレーなどに参加させていただき、スポーツを通して人と交流することの楽しさや素晴らしさを実感できるところです。
 このセンターでしか得られない経験をたくさん積み、日々成長していけるよう新しい仲間と共に有意義な2年間を過ごしたいと思います。



写真3 自立支援局の体育について打ち合わせ   写真4 野外活動(ラフティング実習)
写真3 自立支援局の体育について打ち合わせ   写真4 野外活動(ラフティング実習)