〔国際協力情報〕 |
研修員紹介 |
管理部企画課 |
今年の1月から当センターの研究所運動機能系障害研究部で研修を行っている中国のユアン シャンナンさんに自己紹介をしていただきました。
私は元 香南(ユアン シャンナン)と申します。中国医科大学附属盛京病院(中国東北部の遼寧省瀋陽市)のリハビリテーション部の医師であり、大学の博士課程にも所属しています。(盛京病院http://www.sj-hospital.org/english/)
中国医科大学盛京病院は総合的な教育病院です。この病院は、1883年にスコットランドのキリスト教長老派教会によって設立された、中国東北部における最初の西洋医学の病院です。盛京病院はベッド数4,388床、131,000人が年間に退院し、1年間に外来と救急部門を約261万人が利用し、66,900人以上の手術を行っています。
リハビリテーション部はわずか7年前に開設され、200床を持っています。
東北部において最大のリハビリテーション部の一つです。主に、脳血管障害、脊髄損傷、整形外科の術後の患者さんに加えて脳性まひ、慢性疼痛の患者さんに対して、理学療法、作業療法、言語訓練等を実施しています。
医科大学附属病院である教育病院の一員としてリハビリテーション部は臨床理論、短期臨床実習、卒後インターンシップを担当しています。また、リハビリテーションに関する研究も徐々に行われるようになっています。
リハビリテーション部の医師として、私は運動分析と歩行分析に非常に興味があります。これらはリハビリテーションにおいて基本となるものです。ですから、国立リハセンターの研究所運動機能系障害研究部の一員として勉強できることを大変嬉しく思っています。
研修期間中には、歩行動作分析の基本的な理論と知識、データ分析の方法を学びながら、脊髄損傷患者および脳卒中患者の歩行リハビリテーションに関する研究プロジェクトに参加し、自分自身のテーマとして歩行が走行に切り替わる速度に関する基礎的な実験を行っています。
研修期間は短いですが、ここでの研修が、将来の研究へのひらめきを与えてくれ、足がかりとなるものと思います。中国に帰国した後も研究を継続し、国立リハセンターと盛京病院との間のコミュニケーションを進めて行きたいと考えています。
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中国医科大学附属盛京病院 | 研修を行っている運動機能系障害研究部の研究員と一緒に (本人は前列中央) |