病院では国立障害者リハビリテーションセンター中期目標に基づき、平成25年度運営方針について次の取り組みを強化していきます。
1 総合的リハビリテーション医療の提供
- 包括的な障害者医療の提供
ロービジョン患者に対する支援ソフトの検証、迅速かつ的確なケアを実施します。また聴覚障害者・児に対するより良質なサービスの提供を目指すとともに聴覚障害と知的障害の言語発達促進のための訓練マニュアルの検討を行います。さらに児童精神及び発達障害に係る診療体制の充実を図ります。
- 臨床研究開発機能の強化
センター内横断研究として新規に「難病のある人の福祉サービス活用による就労支援のあり方」を追加し、ニューロリハビリテーション関連の研究の臨床評価および検証作業の分担協力、ケア外来やケア相談機能の新設に向けた基盤研究を進めます。
- 先進的リハビリテーション医療の推進
脊髄損傷者、高次脳機能障害者、上肢切断者等に対するリハビリテーションについて、他部門と協力して、先進的リハビリテーションを推進します。
- 福祉機器の総合的な適合サービスの提供体制の整備
高齢及び重度・重複障害を有する視覚障害者に対する入院訓練を行います。また、補聴器適合のより良質なサービスの提供を図ります。
- 地域・関係部門との連携体制の強化
医療機関、福祉事業所等との早い情報交換による円滑な転入院や受診、施設利用が可能となるよう支援します。また、自立支援局との連携、看看連携の強化を図ります。
2 リハビリテーション技術・福祉機器の研究開発
EYS遺伝子をはじめとする網膜色素変性症の遺伝子解析を継続し、研究所と連携して補装具および運動機器及び健康管理に必要な支援機
器の開発を進めて行きます。
3 リハビリテーション専門職員の人材育成
医療サービスの質向上に繋げる人材育成をすすめます。
4 リハビリテーション健康増進プログラムの提供
健康増進センターを中心とした健康づくりの実施、障害者スポーツ選手に対するメディカルサポート整備事業等の障害者スポーツの普及に取り組みます。
5 リハビリテーションに関する情報収集及び提供
ICT技術を活用し、視覚障害者支援機関からの情報収集のあり方について検討します。
6 財務内容の改善に関する事項
入院病床利用率の向上を図ります。
7 その他業務運営に関する重要事項
- 専門性の高い人材の確保・育成
- 患者満足度調査の実施
- 病院全体の医療情報整備。
- 国立更生援護施設統廃合等に向けた準備
- 医療安全管理
- 服薬支援の取組み及び薬剤管理指導の実践
- 障害者スポーツ選手に対してのドーピング防止の取り組み
- 病院機能評価の受審準備