〔特集〕
新規に自動車免許を取得した元利用者の声
立正大学 長谷川 勇基

  私は、17歳の時に地元の広島の海水浴場の砂浜で転倒し、頸髄を損傷(5番目、C6B1)しました。次の日、九州にある脊髄損傷専門の病院に運ばれたため、受傷して一週間足らずでリハビリを開始することができました。一年間のリハビリの末、日常生活の動作を習得しました。
その後、普通自動車免許を取得出来る年齢になったため、病院のソーシャルワーカーに勧められて、日常生活動作の向上と普通自動車免許の取得、就労支援施設の利用が可能な国立障害者リハビリテーションセンター(以下、国リハ)の自立支援局に入所に至りました。
 入所してから、いろいろな方の助言もあって大学受験をし、途中から大学に入学したため、入寮から通所に切り替え、家族の協力も得ながら、約一年間かけ普通自動車免許を取得することが出来ました。
 国リハには、色々な福祉車両が揃っていて、自分の障害の程度に合った車で安心して訓練を受けることができました。また、車を購入する際にも情報を得ることができ、大変助かりました。
 現在は大学に車で通学をしています。その他にも買い物や外泊、趣味として始めたウィルチェアーラグビーなど、色々な場面での移動手段として欠かせないものになっています。
写真1:アクセル、ブレーキ操作力検査 写真2:CRT運転適性検査
写真2:CRT運転適性検査