〔特集〕
学院における養成・研修の取組と卒業生・修了生の活躍
学院

 学院は、「我が国の障害者リハビリテーション分野における先駆的・指導的役割を担い得る専門職の養成を目指し、臨床のみならず研究・教育分野を先導できる人材を養成するために先進的な知識と技術を付与する」ことを目標に掲げ、専門職員の養成と、現任研修に取り組んでいます。
 養成課程については、これまで、時代のニーズに対応し、それぞれの分野における日本のリーダーを輩出し続けてきました。
 言語聴覚学科は、当センターの前身である在京3施設の一つ国立聴力言語障害センターにおいて、言語聴覚士が国家資格化されるずっと以前から、わが国初めての養成が開始された歴史的意義深い学科です。
 義肢装具学科も、義肢装具士の国家資格化以前にわが国初の養成課程を開設、義肢装具師法の施行に伴い、厚生大臣指定の養成校第1号となっています。
 手話通訳学科は、手話通訳士の認定制度発足に伴いわが国初の養成課程を開設したものであり、視覚障害生活訓練専門職員やリハビリテーション体育専門職員の養成もわが国初です。
また、児童指導員科は、50年もの歴史を有する国立秩父学園の養成所を引き継いだ歴史的意義深い学科です。
 当学院は小規模であるがゆえに、他の学科の学生とも互いに顔の見えやすい環境にあります。
したがって、学科の垣根を越えた交流も盛んです。
 養成課程においては、学びやすい環境、チャレンジしやすい環境の整備に努めています。平成29年度から全学科が専門課程として認定されましたので、全ての学生が日本学生支援機構の奨学金を利用できることになりました。現在、12名が利用しています。また、手話通訳学科で実施していた先行入試について、平成30年度入試より、言語聴覚学科、児童指導員科に拡大します。多様な受験機会により、より多くの方々に当学科にチャレンジしていただければと思っています。詳細はHPでご確認ください。
 次に教育課程ですが、当学院では、現任看護師に対する7ヶ月間の教育−脳卒中リハビリテーション看護の認定看護師の養成も行っています。これは、脳卒中における急性期から回復期、生活期へのリハビリテーションを支える質の高い看護ケアを実践することができる認定看護師を養成することが目的です。
 研修課程では、各地域で活躍されている障害者リハビリテーション関係、発達障害を含む障害福祉関係の専門職の皆様に対して、先駆的・先進的な知識・技術をお伝えしており、研修を受講された方や受講を希望される方のご意見に耳を傾け、また、常に時代の要請に的確に対応して、研修内容の充実に努めております。
 このような多数の養成・研修は、学院の教官はもとより、臨床、研究などに携わるセンター他部門のスタッフ等とも連携し、現場経験に裏打ちされた知識を伝授できる実り多いものとなっています。
 これらの課程を経た皆様が、全国様々な場で活躍されています。
 本特集では、学院の養成課程、教育課程、研修課程における取組や、卒業生、修了生の活躍などについて、ご紹介いたします。