〔特集〕
学院の取組
〜コロナ過の中の養成事業及び研修事業の取組と対策〜

【養成事業】
言語聴覚学科の状況

1 授業

 言語聴覚学科(大卒2年課程)は、4月に2週間の休校を経て、4月20日〜5月29日まで1・2年生ともすべて遠隔授業で、実施可能な授業を実施しました。緊急事態宣言解除後、2年生(在校生)は6月1日から、1年生(新入生)は遠方からの転居者もいたため健康観察期間をおいたうえで6月20日から、学院棟での対面授業と遠隔授業の併用が始まりました。

  対面授業開始にあたり、学生には、学院棟での行動を含め日常生活での個々人における感染対策(手洗い、マスク着用)、教室での常時換気、ソーシャルディスタンスの徹底を指導し、現在も継続しています。従来の教室での講義は「密接」になるため、広い研修室や学院講堂をお借りすることで授業時数はほぼ達成しました。

  一方で、授業内容に制限もあり、実技の実施や学生間コミュニケーションが課題です。2年生は6月上旬から6週間と、9月上旬から6週間の計12週間、外部施設での臨床実習を予定していました。しかし、コロナ禍で中止、期間や内容の変更が必要になった施設がありました。

  このような状況に対し、例年以上に臨床実習施設と密に連絡を取って対応を協議し、一方では講義の録画によるオンデマンド化や、時間割の柔軟な変更を行い、できる限り臨床実習施設での現場体験を保障する体制をとりました。その結果、30名の学生すべてが6月末〜12月中旬までの間に6週間以上(必要な実習時間の6割程度)、現場での体験を得ることができました。残りの4割は、学内での演習、実習先の指導者による遠隔授業などを設定し、履修を進めました。

2 就職活動

 12月中旬の時点での内定者は10名あまりで、例年よりは若干遅めの動きになっています。今年の特徴として、一般の就職説明会はビデオ会議システムを利用した事例が増え、採用面接もオンラインで行われた事例がありました。そのほか、学科卒業生による学院棟での説明会も開催しました。