世界自閉症啓発デー2014
                発達障害情報・支援センター

4月2日は「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)です。
 2007年の国連総会での決議後、世界各地において、政府規模による啓発の取り組みが実施されています。 日本では、厚生労働省及び文部科学省を中心に実行委員会を組織し、啓発デーに向けより多くの皆様のご理解を頂くために各関係機関のご協力の下協議を重ねています。
 ここ例年4月2日当日は、世界自閉症啓発デーのテーマカラーであるブルーのライトアップ企画により、東京タワーのブルーライトアップを中心に、日本中を青い光で結ぶといった催しも行われております。
 身近なところでは、当リハセンターが所在する所沢市においても、4月2日のツリーのライトアップ及び、発達障害啓発週間の行事として市役所において広報事業を実施し、発達障害情報・支援センターからもパネルの展示協力をしております。
 4月1日は新年度の開始です。まさに啓発デーは年度開始早々の大きな行事となるわけです。前年度に実行委員会を組織し、1年がかりで幾度も実行委員会で協議を重ね、啓発デー当日を迎えることとなります。当発達障害情報・支援センターも、微力ながら2011年から実行委員会委員として当企画に携わることとなりました。
 自閉症啓発の一環として、例年、4月2日の啓発デーに向けて、多くの皆様にご理解を深めていただき、そのあとの集大成として世界自閉症啓発デー・シンポジウムを開催しておりましたが、25年度は新たな試みとして年度内にシンポジウムを開催し、啓発デー当日を最高到達点にすべく、実施することとなりました。
 平成25年6月28日に「世界自閉症啓発デー・2013」の最終まとめである反省会においてご意見を頂き、次回に向けての改善点等の検討をいたしました。それらの経過を経て平成26年4月2日の「世界自閉症啓発デー・2014」に向け、第1回実行委員会が9月5日に開催されました。その後計4回の実行委員会が開催され、4月2日の当日を迎えるに至りました。
 「世界自閉症啓発デー・2014」の関連イベントとして、シンポジウムが3月29日の年度末に全国社会福祉協議会(灘尾ホール)で開催されました。
 当日は、桜が八分咲きで週末の見頃時期と重なり、参加者数が危惧されましたが、申込者数も300人をやや下回るものの、多くの皆様の参加がありました。
 シンポジウム当日は、障害当事者の皆様やその家族、友人、支援者さんと関係者の参加が多く、派手さはありませんが、静かながらも内容の濃いシンポジウムとなりました。
 今回のシンポジウムでは、午前のテーマが「暮らしやすい街づくり」ということで、自治体の首長である北海道芽室町町長、千葉県柏市市長、明石市市長から報告があり、法制度に則った中でも、その自治体独自の工夫を凝らした直接的な支援施策の話をお伺いすることができました。午後のテーマである「私たちの街では」は、その法制度の下、実際に支援を行う団体から、より身近な生活に沿った支援とその実情についての報告がありました。
 「世界自閉症啓発デー・2014」の関連イベントがほぼ終了し、今後の反省会で貴重なご意見を聞くことができると思われます。そしてまた新たに、次の「世界自閉症啓発デー・2015」の開催に向けての実行委員会が組織されることとなります。
 このように、多くの皆様のご支援及びご協力を糧に、毎年実行委員会を組織し実施されていることを、もっと多くの皆様に知っていただき、特に「啓発」といった言葉が必要なくなるほど、身近なこととして浸透、認識していただける時代が来ることを願っております。
 発達障害情報・支援センターは、「発達障害」の広報・啓発に向け、今後も努力していく所存です。

※発達障害情報・支援センターサイト:http://www.rehab.go.jp/ddis/からリンク可
「世界自閉症啓発デー」公式サイト:http://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/

写真1:「世界自閉症啓発デー・2014シンポジウム」
会場の展示
2014.3.29
「世界自閉症啓発デー・2014シンポジウム」
会場の展示
写真2:東京タワーライトアップ
2014.4.2
東京タワーライトアップ



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