2024.4.1
令和5年度「第40回業績発表会」受賞者の声⑥
優秀賞 河島 則天（研究所 運動機能系障害研究部、(併任）病院 再生医療リハビリテーション室）
演題：視線・頭部計測を実装した運転評価用ドライブシミュレーターの開発
小職本務は研究活動ですが、今回報告させていただいた内容はいずれも研究成果をベースとした現場実装の取り組みとして部門間連携、対外連携として進めているものですので、今回の発表を評価頂き、大変嬉しく感じています。
再生医療リハビリテーションの治験推進は、研究フェーズから一般保険診療への橋渡しへと展開している最中で、今回発表はこれまでの成果と経緯をもとに「どのような客観的基準をもって再生治療の対象者選定を進めるべきか」をまとめた報告です。今後も引き続き、治験推進と成果の集約に努め、現時点での再生医療の効果とその恩恵を受け得る対象者の適確選定に繋げられるよう、今回報告の内容を再生リハ室業務に反映させていく所存です。
自動車運転シミュレーターの開発報告は、長らく実施してきた半側空間無視の研究成果をもとに、医療的評価の延長線上での対象者の社会的ゴールの一つとして自動車運転に焦点を当て、運転再開可否の判断に資する評価システムを構築するねらいをもって進めている内容です。引き続き、外部連携病院との連携とともに、当センター自動車訓練部門との連携により、開発成果を現場で有意義に活用していける仕組みづくりに努める所存です。
