2024.4.1
令和5年度「第40回業績発表会」受賞者の声⑪
奨励賞 清水 寿代（自立支援局 理療教育・就労支援部 就労移行支援課 発達障害支援室）
演題：発達障害者の就労移行支援におけるアセスメントに関する取り組み
この度は奨励賞という評価をいただき、誠にありがとうございます。本発表に関して、ご協力いただいた皆様に心より感謝を申し上げます。今回、業績発表にて報告したアセスメントに関する取り組みは、現在発達障害支援室で行っている支援の見直しの中の一部であります。まだまだ試行錯誤している段階ですので、こうして奨励賞をいただけたことは、私たちの取り組みに対して心強いエールをいただいたものと感じております。
就労移行支援課の発達障害支援室は、平成20年のモデル事業から始まり、これまでに多くの支援者が関わりながら支援の枠組みを築いてきました。発達障害は特性の個別性が高いため、アセスメント方法をはじめ、訓練や支援方法について常に模索してきた経緯があり、今回私は作業療法士としてそのバトンを受け取り、就労に関するアセスメントについて改めて見直しを行いました。そして、これまで積み重なってきた様々な課題の整理が必要であることを実感し、アセスメントでみえていること、そして訓練や支援の中で取り組めることは、氷山の一角に過ぎないことを痛感しました。
発達障害に関する認知度が高まっている昨今、私たち支援者はこれからも引き続き広い視野と可能性をもって支援のあり方を試行錯誤し続けることが大切であると考えます。その研鑽が当事者の方々が自分自身らしく社会の中で生きるための一助となれば幸いです。
