国リハWebニュース・ロゴ
センター・ロゴ

2024.4.1

令和5年度学院卒業式・修了式

国立障害者リハビリテーションセンター学院 事務室

 梅の花も咲き春めいてきた3月5日(火)、当センター学院講堂において、令和5年度学院卒業式・修了式が挙行されました。昨年度と同様に今年度もコロナ禍の影響で、来賓及び保護者のご招待は取り止めとなりましたが、感染予防対策を徹底して式自体は行うことができました。

 まず芳賀総長より、6学科の卒業生48名と脳卒中リハビリテーション看護認定看護師教育課程の修了生19名に対し卒業証書及び修了証書が授与されました。
総長の式辞では「皆さんはこれから、患者さんや障害者に対して、様々な医療・福祉・介護職などが連携して関わる多職種連携チームの一員として活動する機会があると思います。その時は、個々のチームメンバーとして責務を理解し実行し、これからも学びの心を忘れずに励んでください。またチームメンバーと議論することは大事ですが、その際に相手ををリスペクトして対話をすることを心掛けてください。皆さんの今後の活躍に期待しています。」と述べられました。

 続いて世古学院長の式辞があり、それぞれの学科や課程に対して、「皆さんはこれから専門職として、さまざまな障害特性に対する理解のもと、そのような特性のある方々に丁寧に接し、対応していくことが必要になります。これはやりがいを感じることも多い反面、状況によっては自分自身が消耗することもあり、大変な仕事でもあります。どうぞ自分自身を大事にすることも忘れないでください。本日、新たな一歩を踏み出し、これから社会でますます活躍されることを祈念致します。」とはなむけの言葉を述べられました。
その後、厚生労働大臣祝辞、祝電披露が行われました。

 送辞では手話通訳学科学科1年の茂木伶奈さんが「入学してから常に先輩方の背中を見て学んできました。その真剣な姿は、自ら描いた夢の実現のために、努力を惜しまずに取り組むことの尊さや厳しさを、私たちに示してくださいました。これから先輩方が進まれる道は、様々であると思いますが、それらの道が、夢と希望で満ち溢れていることを、心からお祈りしております。」と送る言葉を述べました。

 これを受けて、卒業生を代表して視覚障害学科2年の谷津雄太さんが、「学院は学問だけでなく、人と人との繋がりの大切さを学ぶ場所でもありました。各行事でそれぞれが持つ力を発揮し、集団の中で役割を担うことの喜びや、互いに尊重しあうことの美しさを感じたあの日々は、これからも、私たちの道を明るく照らす光になることでしょう。これからは苦しみや悲しみに悩み、困っている人々に寄り添い、社会の一員として他者を支える役目を担えるよう、これからも、知恵と勇気を礎に、強く、優しく、しなやかに進んで参ります。」と別れの言葉を述べました。

 最後に言語聴覚学科1年西本尚弘さんがピアノ演奏し、出席された方それぞれが心の中で蛍の光を斉唱し、厳粛な雰囲気が漂うなか式を終えることができました。旅立たれる皆様方がそれぞれの進路において、今後、益々ご活躍されますよう祈念いたします。 

学院卒業式・修了式の画像(国リハ本館講堂にて撮影)