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2024.8.30

令和6年度体育祭開催報告

管理部総務課

 令和6年6月6日(木)、陸上競技場にて利用者、学院生及び職員による体育祭が開催されました。令和2年度から令和4年度までは、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、令和5年度は雨で中止となったため、5年ぶりの開催となりました。曇り空、気温21℃の絶好の体育祭日和でスタートしました。

 開会式での利用者による選手宣誓では、「コロナと雨を乗り越え、今か今かと待ち侘びていた体育祭が、開催されることを嬉しく思います。」と、元気一杯に宣誓をされました。また、芳賀総長からは、「様々な障害をお持ちの利用者と職員がともに競技に参加するもので、全国でもあまり類をみないものであると思われます。普段接することの少ない者同士が競技を通じてコミュニケーションを取る貴重な機会と考えています。様々な障害をお持ちの方が一同に会していますので、互いの障害に配慮しつつ競技に参加したり応援したりしていただければと思います。」との挨拶がありました。

 いよいよ競技開始です。競技数は全部で11種目です。競技は様々な障害に応じて内容を工夫しており、利用者だけではなく、学院生、職員など誰でも参加ができるように、当センター独自のルールを設けています。今回から、”タイム申告走・歩”という、速さを競うのではなく、30mを何秒で走る、歩くかをスタート前に申告をし、その申告した秒数に近いタイムを出した人が1位となる新競技を取り入れました。

 利用者にとっての体育祭は普段のリハビリテーション・体育の訓練の成果を発表する場でもあります。多くの観客が見守りプレッシャーがかかる中、練習以上の結果を出す方、上手くいかない方、色々とあったと思いますが、力を出し切ろうと懸命に競技する姿が印象的でした。また、視覚障害の方の全力で走る姿、車椅子の方が巧みに障害物をクリアする姿など、普段関わることのない他障害の利用者の勇姿を、互いに観戦できるよい機会ともなっていました。加えて、学院生や職員が参加する種目もあり、同じ時間を同じ場所で共有することができる体育祭を行う意義を再認識させられる1日でした。

 結果は、前回に引き続き白組が優勝し、お互いの健闘をたたえつつ、熱戦に幕を下ろしました。

 体育祭は、紅白名簿の作成、競技別出場者の決定、さまざまな物品の準備、会場設営など、非常に多くの準備を積み重ねた上で開催することができる行事です。準備に携わってくださった皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。