昨年日本各地を襲った暴風雨と新潟中越地震の被害の復興に取り組む矢先に、更に16万人余りの人命を奪ったインド洋津波は、改めて災害への事前の備えの重要性を浮き彫りにしました。阪神淡路震災の被災10年にちなんで神戸市で開催される国連世界防災会議は世界中の期待と注目の中で新たな国際的な取り組みを始めようとしています。この会議には、障害者・高齢者・子供・旅行者など、災害時の安全確保に特別な支援を要する人々への支援に焦点を当てて災害への備え(disaster preparedness)を強化するための活動を進めている日米の研究グループが参加します。 防災計画と避難ルートを熟知し、直ちに適切な避難行動をとることが災害時の安全確保に必須であるとすれば、特別な支援を要する人々が自ら防災訓練や防災計画に参加することがなければ災害時の安全確保は不可能です。防災計画や防災活動にさまざまな障害がある人々が参加するためには、数多くの問題を解決しなければなりません。 国連世界防災会議の内容をふまえながら日米欧の共同研究グループによる障害者の防災活動参加支援の取り組みを紹介し、今後の進め方について意見交換をするための国際シンポジウムを、国連の世界防災戦略(横浜戦略)発祥の地である横浜で下記のように開催します。 日英同時通訳、手話通訳、パソコン要約筆記、車椅子アクセスの用意があります。当日参加も可能ですが、事前にお申し込みの方には、印刷物または電子媒体による資料を用意いたしますので、極力事前にお申し込みください。
[ 1月25日の共同研究セッションの傍聴について ] 1月25日には24日と同じ会場で国連世界防災会議への参加を含めた一連の共同研究の総括と、本年11月に開催される世界情報社会サミットに向けた準備等の共同研究グループによる意見交換を行います。共同研究者が英語で討論をするインタラクティブなセッションですが、事前にお申し出があれば傍聴席を用意いたします。(通訳はありません)