日本人の体重について考える

義肢装具の試験評価時に基準とする体重は何sとすれば良いのであろうか?

そこで、規格等で規定されている体重について調査し、検討するための資料とした。

調べてみたところ、規格により基準とする数値が異なっていることが分かった。

まだ、十分に調べていないので、さらに調査を進めていくつもりである。


その結果、現在のところ、以下のように考えている。

男性に関しては概ね70sが平均よりやや大きな値で妥当であろう。

女性に関しては概ね55sが平均よりやや大きな値で妥当であろう。

平均値としてはこれらの値が妥当であると考えられるが、

強度試験の基準としてはこれらの値よりも大きな値である必要がある。

参考までに、義足の構造強度試験法(ISO10328-1〜8)では標準の体重は100kgで、

より軽量なクラスとして80kg、60kgが設けてある。


JIS D0001-2001 自動車―仕様書様式

特に規定しない場合乗員1人の質量 55s

JIS D0010-1994 二輪自動車―仕様書様式

乗員1人の質量 55s

JIS D0024-1985 自動車におけるH点の決め方

成人男性相当の質量 75.6s

JIS D0050-1998 乗用車―質量分布

規定質量 68s

JIS D1010-1982 自動車走行試験方法通則

乗車定員1人の質量 55s

JIS D4604-1995 自動車部品―シートベルト

ダイナミック試験に使用するダミーの呼び質量 75s

JIS D4607-1994 自動車室内寸法測定用三次元座位人体模型(3DM−JM50

日本人成人男子の50パーセンタイル値 標準質量 63s

JIS A4301-1983 エレベータのかご及び昇降路の寸法

積載荷重 450s最大定員 6人 一人当たり75.0s

積載荷重 600s最大定員 9人 一人当たり66.6s

積載荷重 750s最大定員11人 一人当たり68.2s

積載荷重 900s最大定員13人 一人当たり69.2s

積載荷重1000s最大定員15人 一人当たり66.7s

積載荷重1150s最大定員17人 一人当たり67.6s

積載荷重1350s最大定員20人 一人当たり67.5s

積載荷重1600s最大定員24人 一人当たり66.7s

全体をまとめると一人当たり66.7s〜75.0s

ISO10328-1〜8

60s、80s、100sの3種類 標準100s

成人男子の人体計測データ<JIS L4004−1996> −数値データと解説−

18歳から79歳までの成人男子12,686人のデータによる

平均値64.1s 標準偏差9.32s

5s間隔で体重が最も多い層は65sと60s

人体計測データベース構築に関する報告書 

(社)人間生活工学研究センター、平成8年4月発行

体重の平均値 男子18−24歳 64.5s

             25−29歳 65.6s

             30−39歳 66.8s

             40−49歳 65.8s

             50−59歳 64.1s

             60歳−   57.8s

体重の平均値 女子18−24歳 51.8s

             25−29歳 50.8s

             30−39歳 52.1s

             40−49歳 54.0s

             50−59歳 53.7s

             60歳−   50.8s


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最終更新日:2010/4/1