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 【障害者の安全で快適な生活の支援技術の開発】

   サブテーマ1:障害者の自己決定を支援する情報コミュニケーション技術の開発

1-1-(2) 認知・知的障害者の知識表現支援技術の開発と評価

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なんのための研究?

本研究では、言葉を理解することが難しい人でも、絵を使うことによって、防災情報が理解でき、さらに自ら防災情報を作成できるソフトウェア技術を目指しています。自然言語文に相当する意味を、絵文字の組み合わせによって「絵文」として表現する作業を支援し、また自然言語文と絵文の間の相互変換をする機能の開発に取り組んでいます。

自然言語と絵文字の対照:学校が家事のときはグラウンドへ歩いて逃げましょう。火のついた校舎とグラウンドに向かって歩く人の絵。

研究のポイントは?

2006年3月現在、766個の防災絵文字(右図)を作成し、それらを組み合わせて絵文を作ることが可能なソフトウェアツール(下図)を開発しています。

自然言語文と同様の意味を絵文として体系的に表現するには、絵文字の間の空間的関係と意味的関係とを対応付けるルールが必要です。また、絵文字と絵文の体系はすぐに完成するものではなく長期にわたって成長して行くものですから、その過程で多くの利用者の知識やアイデアを効率的に集約できなければなりません。本ツールでは、「オントロジー」と「制約」の技術に基づき、ITの専門家でない利用者にもこれらのルールを理解し作成し修正できるようなインタフェースを採用しているので、広く利用されるほどルールの体系が充実し洗練されることが期待できます。

防災絵文字一覧

実用に向けて

絵文の基本的な構成ルールができた時点で、本ツールを実際に防災情報を作る人々に利用に供し、ルールを充実させるとともに、実運用に向けての意見を集約して、さらに使いやすいデザインに改良します。 最終的には、本ツールを一般に公開し、広く使っていただく予定です。

ツールのイメージ画像
研究代表者:独立行政法人産業技術総合研究所 情報技術研究部門 橋田浩一
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