理念及び基本方針
理 念
信頼される良質なリハビリテーション医療
個々の患者に最適な安全で質の高い医療を提供し、リハビリテーション医学および障害者医療の発展とリハビリテーション専門医療職の育成に努める。
基本方針
- 質の高いリハビリテーションサービスを提供します。
様々な障害をお持ちの方々に医師、看護師、訓練士、心理士、福祉専門職がチームを組んでリハビリテーションサービスを提供し、社会参加を支援します。 - 総合的な障害者医療を提供します。
慢性疾患の治療、二次障害の治療と予防、生活習慣病の治療と予防、障害のある方の人間ドックなどを行います。 - 患者の皆さまの権利を尊重します。
患者さまの基本的人権、良質な医療を受ける権利を尊重し、説明と同意の原則を遵守し、プライバシーの保護に努めます。 - 安全で心のこもったサービスを提供します。
患者の皆さまを中心に安全な医療と温かいケアを提供します。 - 新しいリハビリテーション技術の開発に努めます。
機能の回復と障害の軽減を目指す新しいリハビリテーション機器と技術の開発に努めます。
病院の紹介
国立障害者リハビリテーションセンターは、障害のある方々に対するリハビリテーションを一貫した体系のもとに総合的に行う中核機関として1979年に設立されました。センターには自立支援局・病院・研究所・学院があります。病院では、発病または受傷後早期の方のリハビリテーションと、障害者の方の一般診療を行っています。
当病院の第一の柱は、様々な症状・障害に対する機能回復訓練、日常生活訓練です。訓練部門としては肢体不自由に対する理学療法・作業療法、言語・聴覚障害等への言語訓練、低視力者へのロービジョンクリニックの三部門があります。患者さんのニーズに合わせて医師、看護師、理学療法士、作業療法士、リハビリテーション体育専門職、言語聴覚士、視能訓練士、臨床心理士、医療社会事業専門職などがチームを組んで診断・治療及び医学的リハビリテーションを行います。また、家屋の改造、福祉用具の紹介、家族の方への介助法の指導、あるいは復職や職業訓練などの退院後の社会生活に必要な事項に関する助言指導を積極的に行っています。
第二の柱は、社会復帰した後も身体に障害があると、それに関連して様々な障害が引き起こされることがありますが、この二次障害の予防・治療を行います。また、障害があるために生活習慣病になるリスクも高いので一般病院では受けにくい人間ドックも行っています。
病院長挨拶
国立障害者リハビリテーションセンター病院は、障害者リハビリテーションの中核医療機関として、障害者の自立及び社会参加を支援し、障害者の生活機能全体の維持・回復のため、先進的・総合的なリハビリテーション医療サービスを提供しています。
国立身体障害者リハビリテーションセンターの伝統を受け継ぎ、脊髄損傷、四肢切断などの重度障害、視覚障害、聴覚・言語障害のみならず、高次脳機能障害、発達障害(成人・小児)の臨床を行っています。また、病院と自立支援局との連携を強化し、就労移行支援、社会的自立を目指しています。
障害者健康増進・運動医科学支援センターでは、陸上運動場、体育館といった障害者用スポーツ体育の施設を持つ利点を生かし、車いすや義肢装具の作成、障害者対応の人間ドックの運営など、障害者の健康増進と障害者医療に関わる臨床研究開発にも携わっています。一般のリハビリテーション病院とはかなり異なる部分も多いのですが、国立病院ならではの使命を果たしていく所存です。
障害者リハビリテーションを取り巻く環境の変化に対応しつつ、時代の要請に応えた取組を強化・推進し、我が国の障害者リハビリテーション推進の牽引者として、研究成果・知見を蓄積して積極的に情報発信していきます。
病院長 仲村 一郎
病院の利用をお考えの皆様へ
当病院では、救急医療などの急性期医療を脱して回復期に至った方や神経疾患等により障害を生じた方などを主な対象として、リハビリテーションや治療を行っています。当病院での治療の適応については、主治医の先生からのお問い合わせをいただければより的確にお答えできます。また、受診の際は、出来るだけ主治医のご紹介状をお持ちください。
患者さまの権利
- 公平かつ安全で良質な医療・福祉サービスを受ける権利があります。
一人の人間として基本的人権が尊重され、社会的地位、信条、思想などに関わらず、公平かつ安全で良質な医療・福祉サービスを受けることが出来ます。 - ご自身についての情報を知る権利があります。
自分の治療方針や支援計画について、わかりやすい言葉で適切な説明を受け、ご自身の情報を知ることができます。 - 医療や支援計画内容を選択、あるいは拒否をする権利があります。
納得できる説明に基づいて、治療方針や支援計画を自分の意志で選択、あるいは拒否することができます。また、拒否された場合でも、必要かつ十分な医療をうけることができます。 - 個人情報が守られる権利があります。
個人情報が守られ、プライバシーが十分に配慮される権利があります。また、診療録の開示を求めることができます。 - 診断や治療について他の医師の意見を聞くことができます。
診断や治療の内容について、他の医師、医療機関の意見(セカンド・オピニオン)を聞くことができます。
患者さま並びにご家族の皆さんへのお願い
- 良質な医療を受けるために、医療提供者に対し、患者さまご自身の健康に関する情報をできるだけ正確にお伝えください。
- 治療や相談・訓練などについて、わからないことがあれば、納得できるまで説明をお求め下さい。
- 他の患者さまの治療や相談・訓練などの支障にならないようご配慮ください。
- 当病院は、研究・研修施設でもあるため、臨床研究や臨床実習、見学などへのご協力をお願いする場合があります。ご同意いただけなければ拒否することもできます。
沿革
昭和54年7月 | 国立身体障害者リハビリテーションセンター内に5科20床の診療部として設立される。 |
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昭和55年7月 | 診療科の増科・増床(診療科11科、50床) 第一機能回復訓練部(肢体不自由)、第二機能回復訓練部(聴覚言語障害)及び看護部新設 |
昭和56年4月 | 病棟が50床から100床に増床 医療相談開発部及び薬剤科の新設 |
昭和58年10月 | 第三機能回復訓練部(視覚障害)の新設 |
昭和63年4月 | 診療部に神経内科の新設 |
平成4年7月 | 病棟が100床から150床に増床 |
平成6年10月 | 診療部に消化器科の新設 |
平成7年4月 | 病棟が150床から200床に増床 |
平成20年10月 | 診療部に発達障害診療室、児童精神科の新設 |
平成26年6月 | 新病院棟での診療の開始 |
認定
日本眼科学会研修施設
日本整形外科学会研修施設
日本リハビリテーション医学会研修施設
日本神経学会教育施設
日本泌尿器科学会専門医教育施設
児童福祉法に基づく指定育成医療機関(眼科・耳鼻科)
更生医療担当病院
日本病院機能評価認定病院(Ver.5)平成20年10月
日本病院機能評価認定病院(機能種別:リハビリテーション病院)(3rdG:Ver.1.0)平成25年10月
基本診療料
地域一般入院基本料 3 4階東病棟
障害者施設等入院基本料 10:1 3階東病棟・3階西病棟
入院時食事療養費(1)
特掲診療料
薬剤管理指導
人工関節置換術
鼻副鼻腔悪性腫瘍手術
糖尿病合併症管理料
ロービジョン検査判断料
その他
所沢市骨粗鬆症検診精密検査対応医療機関
人工内耳手術保険診療認定施設
補聴器適合検査保険診療認定施設
所沢市災害時後方支援医療機関