2025.7.14

スペシャル・トークショー「誰もがやりたいことに挑戦できる未来」-大阪・関西万博にて-

大阪・関西万博 スペシャル・トークショー企画担当

 企画展示とは別に、6月29日(日)13時30分からスペシャル・トークショー「誰もがやりたいことに挑戦できる未来」が万博会場のFLEステージで開催された。義手バイオリニストの伊藤真波さんの「情熱大陸」で幕をあけたトークショーには大勢の観客が集まった。40名が定員の会場に入り切らない人が会場の外で立ち見をするほどの盛況ぶりであった。

 元NHKアナウンサーの坪倉善彦氏の落ち着いた司会の中で、事故で手足3本を失い、当院で義肢作成と訓練を行ったモチベーショナル・スピーカーの山田千紘さんの「障害のあるなしにかかわらず誰でも夢に挑戦することができる」という強いメッセージが観客の胸をついた。当院の先天性上肢切断の2名の患者さん、さらには義肢装具技術研究部の中村隆士長も登壇して、ステージは「新たな未来」へ進む箱船となった。

トークショーの全景

トークショーの立て看板

最後に伊藤真波さんが中島みゆきさんの「糸」を演奏すると、会場の盛り上がりは最高潮となり、涙を流す人もいた。この「糸」によって我々がつながっていくものとは何か?それは人ぞれぞれではあるが、きっとその人にとって大切なものなのだろうという思いを胸に1時間のコンサートは幕を閉じた。

出演者をはじめ多くの方のご尽力でこのトークショー・コンサートが成功裡に終わったことを、感謝の気持ちとともにここに書き記すものである(文責 スペシャル・トークショー企画担当 仲村一郎・柴崎明)。

トークショー登壇者の皆さん

大阪・関西万博のシンボル『大屋根リング』

伊藤真波さんのバイオリン演奏