

2025.7.18
令和7年度体育祭開催報告
令和7年度体育祭実行委員会事務局
令和7年6月5日(木)、陸上競技場にて、利用者、学院生及び職員が出場する体育祭が開催されました。新型コロナウイルス感染症の拡大等の影響で、昨年度(令和6年度)の開催が5年ぶりとなりましたが、昨年度に引き続いての開催となりました。
前日夜に降雨があり、当日の天候やグラウンド状態が危惧されたものの、当日朝の時点では雨も上がり、グラウンドも良好な状態でありました。また、当日の天気は晴れ、最高気温は25℃を超えて日差しがあった反面、湿度が比較的低くて風もある、という天候のもとでの開催となりました。
開会式では、利用者代表の方から、「結果にこだわりつつも、一つ一つのプレイに責任を持ち、支えてくれた人たちへの感謝を忘れず、戦い抜くことを誓います」などと選手宣誓がありました。
総長からは、「体育祭は、普段接することの少ない者同士が競技を通じてコミュニケーションを取る貴重な機会と考えています。様々な障害をお持ちの方が一同に会していますので、互いの障害に配慮しつつ競技に参加したり応援したりしていただければと思います」などと挨拶がありました。
競技数は全部で11種目あり、全参加者が紅白2組に分かれて勝敗を競いました。それぞれの競技は様々な障害に応じて内容やルールが工夫されており、利用者だけでなく、学院生、職員などが誰でも出場できるようなものとなっています。
例えば、様々な障害の方が出場できる「ディスタンス」(※1)や「タイム申告走・歩」(※2)、「利用者対抗リレー」、障害の有無にかかわらず皆が同時に出場できる「大玉おくり」や「綱引き」、「玉入れ」などの競技が行われました。
また、職員が参加する「各部対抗リレー」は、第1走者は車いす移動、第2走者はケンケンパで進むなど、走者ごとに課される課題が異なる競技で、最終第5走者の課題は「借り物競走」でした。カードに書かれた借り物を会場内から見つけ、借り物と一緒にゴールする必要があるのですが、そこに書かれた文字が点字や指文字を図示したものとなっており、苦戦した出場者もおりました。
最終的な勝敗としては、昨年度に引き続き、白組の勝利となりました。ただ、勝敗や競技の結果に関わらず、訓練や練習の成果を発揮すべく、集中して競技に取り組む利用者の姿や、慣れないながらも利用者と同じ競技に積極的に出場する学院生や職員の姿が印象に残りました。
なお、今年度の開催は比較的さわやかな天候のもとで行うことができましたが、状況によってはさらなる熱中症対策が必要になる場合も考えられ、今後の運営の課題の一つと認識しております。
最後に、体育祭は、実行委員会委員や業務分担された各係の担当者をはじめ、多くの方々が準備に携わることによってはじめて開催することのできる行事になります。開催にあたってご協力くださった全ての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。
※1:フライングディスクの投擲距離を競う競技。
※2:30mの距離を何秒で走るか(あるいは歩くか)をスタート前に申告し、その申告した秒数に最も近いタイムでゴールした者を1位とする競技。

競技用具 開会式前に準備します。

ディスタンス みんなが見つめる中、遠くへの願いを込めてスローイング。

ピラミッドじゃんけん 攻撃側と守備側に分かれ、じゃんけんで勝ったら、前へ進む。負けたら、スタートラインへ戻るゲーム。

玉入れ 全3回戦いました。1・2回戦目は利用者、3回戦目は職員及び学生で行い、いずれも盛り上がりました。

タイム申告走・歩 利用者、学院生及び職員が一同に楽しむことができました。
