進路・就職

児童指導員科卒業後の進路・就職

卒業生は全国の各関係機関、施設から即戦力として期待されています。
就職率100% これは児童指導員科の揺るがない伝統です。
就職については、就職したいという希望があれば就職に困ることはありません。就職すると、特に児童福祉や知的障害分野では、児童指導員科の講師陣やOB、OGとの思いがけない出会いがあり、話も広がります。
学生の就職希望を丁寧に聞き取りながら、適切な就職先を紹介します
もちろん、どんどん自分で就職先を探して、道を切り開いていく学生も大勢います。



就職① 公務員
児童相談所を含めて、公務員志望の場合は、入学して5月には公務員試験を受けてパスしないといけません。そのため、入学前から公務員試験対策をする必要があります。社会福祉事業団と社会福祉協議会については、採用試験を含めて、公務員に準じた内容となっています。
採用には総合職と福祉職があります。業務内容としては、福祉現場や相談業務、事務など多岐に渡ります。就職が決まれば、腰を据えて授業や実習に臨むことができます。

就職② 施設
最近の動向として、施設中心の福祉から地域福祉へと移行し、公立公営から民間へ、そしてNPO法人や株式会社として新しい事業が展開されるようになりました。
児童指導員科では、実績のある施設の施設長や職員から外部講師として直接お話を聞く機会があります。また、実習や見学を通して、様々な機関や施設の現場を見ることもできます。障害種別や年齢、施設の方針など自分の目で見て、体感して就職することができます。

就職③ 教育
大学で教育を学んでから福祉を学びたいという学生がいます。
教育と福祉の連携は、子どもの生活にとって、とても大切なことです。学校生活と家庭生活(福祉)の方針が全く違えば、子どもにとって良い環境とは言えません。
「児童虐待」や「発達障害」への対応を考える場合、学校生活だけでは、なかなかうまくいきません。福祉の視点を学ぶことは、自分の引き出しを広げ、ネットワーク構築のベースとなります。



最近の就職動向
大きな組織と小さな組織、福利厚生や給料、休暇、所在地、いろいろなことに挑戦できるか、将来性など、就職する上で検討すべきことは多いものです。
就職先も最終的には自分で決めるものですが、仕事の内容だけではなくて、職場の雰囲気を含めた環境面と自分とのマッチングがとても重要です。慌てず、焦らず、じっくり考えて、事前見学もした上で決めていきましょう。

児童虐待と発達障害
児童福祉分野における喫緊の課題として、「児童虐待」と「発達障害」があげられます。相談件数は年々増加し、問題も複雑化しています。
児童指導員科への志望動機としても、「児童相談所に就職したい。」「教員になりたいけど、発達障害への対応に自信がない。」等々、より専門的に具体的に学びたい学生が増えています。

現場で必要なこと
現場では、チームで働くこと、支援について説明できることが絶対条件となります。それには、様々な準備が必要です。事後ではなく、事前の準備に力を注がなければいけません。
そして、「できないところ」ではなく、「できるところ」を見つけるポジティブ思考も重要です。
「できない」ではなく、「何があったらできるか」を考えることは、ご本人と周りの人の達成感が高まり、自己実現へとつながります。