リハセンターLANについて

研究所 田村 徹 ・数藤康雄・横田恒一
管理部 佐藤広幸

 研究所は研究情報基盤として、いち早くインターネット、イントラネットを整備し、研究活動の推進をはかってきた。この成果を生かして、センター全体のLANを新しく構築することとなった。現状のLAN及び新しいLANについて、報告するとともに今後の課題について言及する。

 現状のLANは、研究所は10BASE-T(10Mbps)のケーブルで接続し、病院LANは独立し、その他の部署は10BASE-5で接続されている。研究所LANとセンターLANとはルーターを介して接続されている。病院LANは独自に構築されてきたが、来年にはセンターLANと接続される予定であり、はじめてセンター全体が一つに統合されることとなる。外部との接続、すなわちインターネットとの接続は研究所のルーターとIMnet(プロバイダ)とを専用線で接続している。その速度は64Kbpsである。

 新しいLANでは、プロバイダとの専用線ケーブルを光ケーブルに変更し速度を192Kbpsに上げる予定である。また、内部のメインケーブルも同様、光ケーブルに変更し最大1000Mbpsまで対応できる形となる。現在の標準パソコンの限界から、当面は100Mbpsが限界ではあるが、将来を見越しても当面は十分だと思われる。

 ケーブルのネットワークは本館3階のコンピュータ室にバックボーンスイッチを置き、主要各部署には支線スイッチまたは末端スイッチを置く。バックボーンスイッチと支線スイッチとは光ケーブルでスター接続とする。バックボーンスイッチと本館の末端スイッチとはツイストペアケーブルでスター接続する。従来と異なるところは、スター接続を行うことにより、他部署に影響を受けずして高速処理が可能となることである。

 その他に、クライアントが増えること(一人一台体制)により容量不足が予想され、メールサーバー、プロクシサーバー等のパワーアップをはかる。また、現在、WWWサーバーは外にさらした状態なのでセキュリティーの観点からファイアーウオールを介して外へ出すこととする。ファイアーウオールは現状より、より堅牢な3層構造をとり、よりセキュリティーを高めている。

 今後の課題はセキュリティーをより強化することであるが、外部からの侵入よりも添付ファイル等からのウイルスの感染にどのように対処するかが重要課題と思われる。




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