国立施設における地域のセンター化構想
 〜眼科病院、盲学校との交流〜

函館視力障害センター指導課 山田 信也

 地域において、視覚障害児・者の日常生活面での問題、進学・就労問題、在宅生活での問題等相談出来る場所は少ない。従って潜在的にニーズがあるにもかかわらず、どこに相談して良いかも含め問題が出てきている。
 各眼科病院は日常診療場面の治療行為までで、視覚障害児・者のニーズに応えきれないのが現状である。また、盲学校においても、日常生活面でのニーズには応えきれないものがある。
 平成13年度、14年度にかけて函館視力障害センターが対応してきた眼科病院及び盲学校との交流について報告することとする。

事例1

 E眼科病院。校医であり月2回センター入所者の眼科検診をしている。センター在所生の光学的補助具の処方を含め、ロービジョン訓練等のやりとりを実施している。病院から、日常生活場面等でセンター機能が必要な場合紹介される。また、卒業生で視覚の変化の見られたものについても紹介される。(Y眼科病院、市立病院とも連絡調整している)

事例2

 盲学校。児童、生徒の日常生活生活面でのニーズ、進学相談、卒業生のフォローアップ等で交流している。盲学校との関係性では、在宅生活での問題に対しての相談、援助が多い。




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