更生訓練所における利用契約について

指導課 小松原正道

1 新入所者との契約について(平成15年4月〜12月)

 平成15年度4月より、利用契約制度となり新入所者について契約を結んだ後に 入所式を実施した。契約書作成時の配慮事項として、理療教育課程(視覚障害)は、 標準文字版と拡大文字版の2種類を作成、ケープレートを作成。また点字での署名を 可能とした。聴覚障害者は、パワーポイントを利用、手話通訳、ステノプコンを配置 した。4月入所は、新卒者・未成年であり契約には保護者の署名が必要であった。 肢体不自由者は、自筆で署名が困難な場合も予想されたが、利用者全員自筆が可能で あった。また、約半数が20歳未満であった。契約を円滑に進めるため、利用契約 締結後にその場で返却した。生活訓練課程(視覚障害)については、点字が未習得で あったり、自らの署名が困難な利用者も多く、家族等が代筆した。 契約書作成数174名

2 既入所者について(平成15年4月〜12月)

 平成15年4月以前に入所した者に対しては、昨年度中から、支援費制度と 利用契約についての説明会を実施し準備してきた。新年度に入り、理療教育課程は、 契約の全体説明会を実施し、ホームルームにて重要事項説明書と契約書を渡し署名・ 捺印とした。一般リハ課程(肢体不自由、聴覚障害、視覚障害、内部障害)は、 障害別に合同ホームルーム等で説明し契約を行った。未成年者も多く、GW等帰省の 折に保護者の署名・捺印が得られるよう実施した。生活訓練課程は、始業式時に 拡大文字版を配布し実施した。 既入所者契約書作成269名 契約合計443名

3 契約書の返却と保管

 「利用契約締結台帳」を作成。各課程、期ごとに起案決済し総長印、割り印を 押印。契約書の手渡し時に受け渡しの確認のため本人印をもらった。 契約書の正副 2部作成のうち1部を理療教育課程、一般リハ課程入所者分は指導課で保管。 生活訓練課程は生活訓練課とした。

4 契約書と期間について

 一般リハ課程契約の期間については、施設支援計画書作成時に明示することと している。契約書の内容に対する十分な説明と理解が得られるように今後も検討を 続けることとしている。




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