Q2.
 僕(B)は高校1年の男子です。同じクラスに、いつもしつこくて、大きな声を出すクラスメイトがいます。そのクラスメイトに会うのが嫌で学校をときどき休んでしまいます。僕が小さいころ、遠足で手をつなぐことを嫌がって泣いたとか、不意に触られると激しく驚いて周りの人を驚かせたと母に聞きました。僕には、独特な感覚の不快さがずっとあるようです。

特定のクラスメイトを避けて高校を休んでしまうBくん

A2.
今日からできること

 触覚の過敏さだけではなく、聴覚や味覚、嗅覚、視覚など、さまざまな感覚に過敏さをもっている人がいます。自分がどのような過敏さをもっているのか、どのような状況がつらいのかに気づくことは、生活しやすい方法を考える第一歩になります。感覚のちがいは、ほかの人にはなかなかわかりにくいものです。どの感覚がどの程度になると困るのか、どうすれば不快感がやり過ごせるのか、周りの人に伝えるようにしましょう。Bくんのようにつらい思いをした先輩たちがさまざまな工夫の方法を見つけていて、なかにはそれを本に書いている人もいます。もし、Bくんが自分の感覚の凸凹に気づけて、後輩に工夫の方法を教えてあげられると、楽に生きていける人がどんどん増えます。そんな風になるとよいですね。

関連する事例紹介については発達障害教育推進センターの下記のページをご参照ください。
「過敏性があるのですが・・・」