国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局
函館視力障害センター
〒042-0932北海道函館市湯川町1丁目35番20号

令和4年度卒業生への祝辞

厚生労働大臣祝辞

祝 辞

国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局函館視力障害センターの卒業式に当たり、一言お祝いを申し上げます。
 本日卒業される皆様、おめでとうございます。
 皆様はそれぞれ、専門職になるという目標を胸に入所され、以来、目標の実現のため、知識や技術の修得に熱心に取り組んでこられました。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、学校生活におきましても、行事や実習活動が制約される等の多大な影響がありましたが、皆様が一丸となって感染防止に取り組み、本日、晴れてこの日を迎えられたことを心からお祝い申し上げるとともに、これまでの皆様の努力に対し、深く敬意を表します。
 また、本日まで様々な形で皆様の支えとなってこられた御家族や関係者の方々に対しましても、心からお祝いを申し上げます。
 さて、皆様はこれから、専門職として新たな一歩を踏み出されます。皆様のこれまでの努力、これからの歩みは、後輩にとって道しるべとなり、大きな励みとなるものです。
 現在、厚生労働省では、障害のある方々が地域や職場において、本人の希望に応じて、医療、福祉、雇用等の各分野の支援を受けながら、その方らしく暮らし、働くことを推進するため、昨年12月に成立した障害者総合支援法等一部改正法に基づき、地域生活の支援体制強化、多様な就労ニーズに対応した取組の推進等に取り組んでいるところです。今後とも、一つひとつの課題と真摯に向き合い、障害保健福祉施策の一層の推進に努めてまいります。
 皆様におかれましても、これまでに学んだ知識や技術を活かし、多くの諸先輩方に続き、地域で信頼される専門職として活躍されることを期待しています。
 結びになりますが、お集まりの方々を始め関係者の皆様に、日頃からセンターの運営に御支援と御協力をいただいていることに厚く御礼を申し上げるとともに、卒業される皆様の今後の御活躍を祈念して、私からのお祝いの言葉といたします。

令和5年3月1日
厚生労働大臣 加藤 勝信

北海道知事祝辞

祝 辞

 令和4年度の函館視力障害センター卒業式にあたり、一言お祝いを申し上げます。
 卒業の日を迎えられたお二人、誠におめでとうございます。日々努力と研鑽を積み重ね、晴れてこの日を迎えられ、喜びもひとしおのことと思います。
 また、本日まで、卒業されるお二人を支えてこられたご家族の皆様に、心からお祝いを申し上げますとともに、温かく見守りながらご指導に当たってこられました職員の皆様に対し、深く敬意を表します。
 本日の卒業を迎えられる迄には、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で様々なご苦労や戸惑いがあったことと思いますが、仲間と共に様々な課題に挑戦し、困難を乗り越えた経験を糧に、身に付けた専門的な知識や技能を活かして、お二人それぞれの新たなステージで大いにご活躍されることを、心より期待しております。
 道では、「意思疎通支援条例」のもと、点訳・朗読奉仕員の養成や点字図書館の運営支援、サピエの普及、盲導犬の育成、さらにはIT機器の利用に関する相談支援などを通じて、引き続き、障がいの特性に応じた配慮や情報保障が当たり前になる誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けて取り組んでまいります。
 結びに、本日、卒業されるお二人の今後のご活躍と函館視力障害センターのご発展、並びにご臨席の皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

北海道知事 鈴木 直道

函館市長祝辞

国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局
函館視力障害者センター 令和4年度卒業式 祝辞

 いまだ残る冬の寒さの中にも春が近づきつつあることを感じる今日この頃,函館視力障害センター令和4年度卒業式が挙行されますことを,心からお祝い申し上げます。
 長きにわたり,たゆまぬ研鑽努力を積み重ねられ,本日,ご卒業される皆様,誠におめでとうございます。
 また,勉学や訓練に励む皆様を,情熱を持って支え,時には叱咤激励され,本日,この栄えある日を共に迎えられた,愛甲所長様をはじめとする職員の皆様のご尽力に深く敬意を表する次第でございます。
 さらに,ご卒業される皆様を今日まで温かく見守り,激励されてこられましたご家族やご関係者の皆様のお喜びは,いかばかりかと拝察し,改めてお祝いを申し上げるものであります。
 ご卒業される皆様におかれましては,あん摩マッサージ師,はり師,きゅう師となる目標の実現と様々な不安を胸に,センターへ入所されたことと存じます。
 しかし,目標は,センター職員の皆様の熱心な指導により,一歩一歩確実に近づいて来ることを感じ,不安は同じ視覚に障がいをもつ仲間と,互いに励まし合い,助け合っていくなかで,徐々に消えていったのではないでしょうか。
 そして,皆様は立派に課程を修了され,ここに卒業という節目を迎えられました。これからは,伝統あるセンターで習得されました技術と知識,そして困難を乗り越えることができる強い心で,積極的に社会へ参加していただき,ご活躍されますよう心からご期待申し上げます。
 さて,障がい者福祉を取り巻く環境が,法や制度の改正とともに変化していく中,本市におきましては,ノーマライゼーションやリハビリテーションの理念に基づき,障がいのある方々が,地域で安心して暮らせる社会の実現をめざして,令和5年度に「第7期函館市障がい福祉計画」の策定を予定しており,この計画に基づき,相談体制の充実や地域の生活基盤の整備などを進め,今後も障がいのある方が生きがいを持ち,自立し,安心して暮らせる共生社会の実現を目指し,福祉施策の充実に努めてまいりますので,皆様の一層の御支援・御協力をお願いする次第でございます。
 結びに,愛甲所長様をはじめとする職員の方々の熱意あふれるご指導と,愛情に満ちたご家族やご関係者のご支援に,改めて深く敬意を表しますとともに,函館視力障害センターのますますのご発展と,本日ご卒業される皆様をはじめご臨席の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げまして,お祝いの言葉といたします。

令和5年3月1日
函館市長  工藤 壽樹

同窓会長祝辞

 本日の卒業証書授与式にあたり、同窓会を代表いたしまして、お祝いの言葉を申しあげます
 眩しい春の日差しを浴びて、本日、卒業証書を手にされた卒業生のみなさん、ご卒業まことにおめでとうございます。そして、ご家族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。
 また、センター教職員の皆さま、謹んで感謝とお祝いの意を表させていただきます。

 さて、卒業生の皆さん、今どのようなお気持ちで、証書を手にされておりますでしょうか。
 それぞれに、その重みをかみしめられていることと思います。
 センター生活の3年間のみならず、ここに至るまでの道のり、…。
 そこには、人知れず流してきた涙も山ほどあったことと思います。
 今日の日に至るまでの全ての経験は、あはき治療家として社会にこれから飛び出していく皆さんにとって、それは全部が大切な力、大切な宝です。
 私自身も、このセンターの卒業生です。三十年ほど経った今でも、このセンターを卒業したあのときの気持ちは、今もはっきりと覚えています。
 そんな先輩として、みなさんに伝えたいことがあります。
 私たちの「あはき」には、無限なる可能性と魅力がたくさん詰まっています。
 これからの「あはき」の治療施術には、今の世に最も必要とされる大切な役割りがあります。
 それは、「免疫力を高める力」です。それも「今の世の…」です。
 コロナウイルスのパンデミック。世界で頻発する自然災害の激甚化や国際情勢の混迷化。
 今、世の中には不安定要素があふれています。様々なことが限界をむかえて懸命にもがいています。医療の領域も然り。
 私たちの東洋の「あはき」には無限なる可能性があります。
 人々の免疫力を高めて、身体を健康にする力があります。ひいては、これが世の中全体を健康にしていく尊き力なのです。
 私たちの身体は、絶え間なく大自然とつながっているもの。「大宇宙と小宇宙」です。
 そんなことを「畑プロジェクト」の実践の中から、肌で感じられたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
 東洋の世界観・医学観には、普段ではえられないような、たくさんの学びや知恵が詰まっています。
 これからの「あはき」は、今の世だからこそ、最も必要とされる尊き力なのです。
 この先、みなさんが悩んだとき。そんなときは患者さんの身体が先生です。自然界の生命の力の尊さと共に、必ず答えを導き出してくれることでしょう。
 ぜひとも、高い意識を持ち続けて、地域社会に必要とされる素敵な治療家を目指し続けていただけますことを、センターを卒業した一人として力強く応援させていただきます。
 最後に、本日まで深い愛情を持って一人ひとりにご指導くださいました愛甲所長をはじめ、諸先生方に敬意を表しますと共に、心より感謝申しあげます。そして、卒業生の皆さんの輝ける未来と皆さまのご多幸を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は、まことにおめでとうございました。

令和5年3月1日
函館視力障害センター同窓会 会長   島 信一朗

アクセスで各交通機関の利用など詳しい説明
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TEL 0138-59-2751