第373号（令和5年秋号）トピックス

就労移行支援事業見学説明会について

自立支援局　理療教育・就労支援部　就労移行支援課　発達障害支援室長　德山　博之

　当センターで実施している就労移行支援（養成施設を除く）事業では、２つのコースを用意しています。
①身体障害、高次脳機能障害等
②発達障害

　非常に恵まれた環境であり、車椅子の利用者も快適に移動できる広い廊下や、エレベーター等の設備が整っている中で障害に応じた訓練ができます。また、様々な障害に対応した浴室やトイレ等の住環境が整っている宿舎もあります。通所が困難な方であっても、条件が合えば宿舎（施設入所支援利用）と併用して訓練することも可能です（ただし、②発達障害のコースは通所のみとなります。）。

　ほか、スポーツを取り入れた訓練では、筋力トレーニングや体力作りをしていること、パソコン操作訓練や基礎学力の支援、多様な簡易作業等、様々な専門職が一人ひとりに合わせた訓練を実施していることも、アピールポイントのひとつと言えます。

　近年、就労移行支援の利用者が減少しています。これまでも、利用者募集活動に取り組んできていますが、結果に繋がらない状況です。明るい材料が見えにくい中、近隣の相談支援事業所などへヒアリングをしたところ、もしかすると関係機関に対する周知が不十分なのではないか？という、ひとつの仮説に行き当たりました。仮説を受けて、令和4年度に就労移行支援事業に特化した見学説明会を試行したところ、大変ご好評をいただけましたので、令和5年度から通年での企画としてリスタートしました。

■令和４年度の実績について

【開催日】※参加者の都合も鑑み、予備日を設けました。

① 令和5年1月25日（水）（予備日1月26日）
　所沢市の相談支援事業所

②令和５年2月17日（金）（予備日2月22日）
　川越市、狭山市、入間市の相談支援事業所

③令和5年3月15日（水）（予備日3月17日）
　清瀬市、東村山市、東久留米市の相談支援事業所

【当日のスケジュール】

時間	内容
13:30	就労移行支援の概要説明
14:00	訓練室等見学（事務系、作業系、発達障害支援室）
15:15	質疑応答
15:30	終了

【参加者数】

1月（予備日含む）	2月（予備日含む）	3月（予備日含む）
11名	8名	13名

　担当課として、手探りの中でスタートしたこともあり、特に実施計画確定、当日の説明等、試行錯誤しながらの実施となりました。「参加者が少なかったらどうしよう」と不安になることもありましたが、フタを開けてみたら、各回１０名程度の参加があり、胸をなで下ろしました。

　さらに、参加者から次のような温かいご意見をいただき、開催してよかったと思う半面、改めて、利用者の皆様の「就労したい。」という希望をかなえていくために、就労移行支援事業の周知や訓練の内容を、より充実させていきたいという思いを新たにしました。

• 国の施設ということもあり、広大な敷地と様々な設備が整っており、就労を目指している人にとって、よい環境である。
• ​​​​​​利用者ひとりひとりに合った細やかな支援をしている。
• ​​​​​​就労を目指している人がいれば、是非、紹介したい。
• 職員の方の熱い気持ちが通じました。
• もっと多くの方に知ってもらえたら良いと思った。
• 気になっている施設であったので、このような機会があってよかった。

■令和５年度実施予定

　今年度も以下の日程で、見学説明会を実施しています。国リハの近隣地域の相談支援事業所には、各日程の１か月から２か月前に、個別にご案内を送付しています。（近隣地域以外の事業所やこの日程では参加が難しい事業所については、以下の連絡先までご相談ください。）

　なお、実際に利用を考えている方の相談や見学は、随時行っていますので、ご連絡ください。

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