〔野鳥シリーズ 20〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長)

エナガ
 エナガは、全長約14cmで背にワインレッドの羽と 約8cmもある長い尾を持った全体として、白っぽい鳥 です。日本では留鳥として、北海道から九州まで全国に 分布しています。
 このエナガは群を作る習性が強く、10羽から20羽 の単位で飛びまわり、昆虫やクモなどを餌にしています 。時にはシジュウガラなどのカラ類と、集団を形成する こともありますが、このように別の種類と集団を作るそ の訳は、外敵などから身を守る為と言われています。集 団を形成し多くの鳥で警戒した方が安全であり、又同 じ群よりも他の群で集団を形成した方が餌の種類も違い 共存できるからです。
 しかし、2月から3月になると繁殖期を迎えますので 、群は分散し番を形成します。 巣はよく茂った常緑樹の枝先などに、直径8〜10cm の袋形の巣を作り抱卵は主に雌のみが行い、約2週間で 孵化します。
 雛を育てる段階でこのエナガの特徴は、繁殖に失敗し た他の成鳥がしばしば他の巣の雛を育てる、言わば子育 てのヘルパーをする珍しい習性を持っています。

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