第28回国際福祉機器展 H.C.R.2001のご案内
研究所 福祉機器開発部 第一福祉機器試験評価室長 相川孝訓

 今年の国際福祉機器展は、来る10月24日(水)〜 26日(金)に東京ビックサイト、東展示ホール1・2 ・3・4・5・6で開催されます。開場時間は10時〜 17時になります。国際福祉機器展も規模が徐々に拡大 され、昨年は13万人の来場者数を記録しました。今年 は、633社が25000点の福祉機器を展示する予定 ですので、来場者数もさらに増えることが予想されます 。
 早いもので国際福祉機器展に研究所が出展を始めて今 年で7年目になります。今年は「オーファン・テクノロ ジーの開発 −使用者との共同開発−」のテーマで出展 します。オーファン・テクノロジーとは、特定の障害者 に必要とされる福祉機器の総称であり、ユニバーサル・ デザインの対極をあらわす用語です。今回のテーマ、オ ーファン・テクノロジーの開発とは、開発コンセプトの 決定、実際の機器開発の段階において、使用者と共同で 開発を進めることが重要であるということを表していま す。また、企業の技術力を活用した技術移転も大切です 。これらは、福祉機器の活用によるQOLの向上にむけ た、有効なプロセスになります。また同時に、普及に向 けた、機器の効果の明確化、適合の場の整備、使用者や 専門職への啓蒙も行っていく必要があると思われます。 研究所ではこのような考えの基、福祉機器の開発と研究 を行っています。
 今回は、上記のプロセスにより開発を進めた機器6点 を展示します。
1.光入力式キーボード(高位頸髄損傷者等の重度肢体 不自由者用キーボード入力装置)
2.就労用電動車いす(就労環境改善のための電動車い す)
3.高齢障害者用車いす(円背、側弯、ずっこけ座りに 対応した座位保持機能つき手動車いす)
4.頭部操作式電動車いす(重度脳性麻痺者用電動車い す)
5.視線入力式コミュニケーションエイド(最重度肢体 不自由者用コミュニケーションエイド)
6.盲ろう者用3次元プリンタ(点字を触読出来ない盲 ろう者のためのプリンタ)
 さらに、参考出品として、手話言語を体系化した電子 辞書、頭部/口腔の動きによる代替入力装置であるジャ イロマウス/加速度センサマウスを展示する予定です。
 研究所ブースは東6ホール入り口付近、小間番号6− 075になります。東6ホールは「おむつ」「トイレ」 「入浴」「情報(出版物等)」の展示ゾーンになり、研 究所ブースはこれらの中の「情報(出版物等)」の端に 位置します。コンコースから入って最も奥の東エントラ ンスホールへ行き、左側の東6ホール入り口のすぐ目の 前にありますので簡単に見つかると思います。国際福祉 機器展にお越しの際には、当ブースにも立ち寄っていた だけますよう、担当者一同、心よりお待ち申し上げてお ります。
 なお、福祉機器展の最新情報、交通案内等については 福祉機器展のホームページhttp://www.hcr.or.jp/をご覧下さい。