更生訓練情報
平成13年度卒後特別研修会開催
理療教育部 教官 飯塚尚人


開講式(佐藤国立施設管理室長挨拶)
開講式(佐藤国立施設管理室長挨拶)
 記録的な猛暑の中、7月25日(月)から5日間、厚 生労働省との共催で卒後特別研修会が開催されました。 この研修会は、全国5ヶ所の国立更生援護施設(視力障 害センター)の理療教育課程卒業生を対象に、実戦的な 施術法と経営法の習得をめざし、地域社会のリーダーと なりうる人材の養成を図ることを目的として、昨年から 実施されているものです。今回は「臨床の幅を広げる施 術法と経営法を学ぶ」というテーマのもと、函館視力障 害センターの卒業生3名と当センターの卒業生16名、 合わせて19名が参加しました。連日の暑さにもかかわ らず、講師の先生方の懇切・丁寧な指導に応える参加者 の真剣で熱心な態度が印象的でした。
臨床実技指導
臨床実技指導
 内容については、東洋医学の特質や指圧の施術法、症 状に応じた即効的な鍼施術法、そして施術所経営につい ての一味違った講演や実技指導が行われました。また当 センターの卒業生を講師や助言者に招いて、カルテ管理 を中心に音声によるデモンストレーションを交えての「 コンピュータを活用した施術所経営」や、「私のめざす 施術所経営」というテーマでの研究討議が行われました 。いずれも活発な質疑応答や意見交換が行われました。
 参考までに参加者から寄せられた感想を紹介いたしま す。
「第一線で治療院を経営し治療を行っている先生方だけ に、説得力のある講義や実技指導でした。」
「明日からの仕事にすぐにでも使えるような技術や知識 を分け与えていただき、たいへん大きな収穫でした。」
「指圧の研修は普段行わない部位の施術で、たいへん役 に立ちました。早速明日からの治療に役立てます。」
「中国鍼で片頭痛を治していただき感謝しております。 機会があれば先生にもっと教えを請いたいです。」
「長野式鍼治療では、その即効性を身をもって体験し感 動した。是非治療に活かしたい。」 「競合治療院の立 ち並ぶ中で経営を維持していくには、機械化でも派手な 宣伝でもなく、一人の患者さんへの思いと施術者の人柄 だと思いました。」
「治療の合間のわずかな時間に、気持ちを入れ替え心新 たに全力を次の患者さんに傾けるという気迫のこもった 話や、患者さんの立場に立って時間の価値を説く講師の 姿に感動しました。」
「全盲の私ですが、学院宿舎で快適な生活が過ごせあり がたく思っております」
「施術所経営の先輩から現実的なアドバイスを受け参考 になった。」
 また、参加者から、今後の課題として、「リハセンタ ー以外の多くの卒業生が参加できるようにしてほしい。 」、「時期としては春休みにしてほしい。」という要望 が寄せられました。主催する者として、今後これらの点 についても検討して参りたいと思います。
 最後に学院はじめ関係職員の方々のご協力に感謝いた します。