〔研究開発情報〕
第28回国際福祉機器展 H.C.R.2001に出展して
研究所 福祉機器開発部 第一福祉機器試験評価室長 相川 孝訓

 今年の国際福祉機器展は、平成13年10月24日( 水)〜26日(金)に東京ビックサイト、東展示ホール 1・2・3・4・5・6で開催されました。東ホール全 体で開催されるようになって2年目ですが、今年は出展 社のキャンセル待ちもでたとのことですので、あの広い 会場での展示会が定着しつつあるような感があります。 ただ今年は来場者数が134,018人と、昨年と比較 して2,280人増ですから、そろそろ来場者数の伸び も頭打ちになって来ているようです。一時はベンチャー 企業のような小さな会社が多く見受けられたときもあり ましたが、大企業から小企業まで、多くの企業が参加し ており、継続して出展している企業が多く見受けられま す。
展示風景
 今年は「オーファン・テクノロジーの開発 −使用者 との共同開発−」のテーマで出展しましたが、特にパン フレットの作成に力を入れました。従来、見開き4ペー ジだったものを見開き6ページにして、内容を充実させ ました。テーマの説明、展示機器の簡単な説明、研究所 の沿革・役割・研究部門の概要などについてまとめまし た。パンフレットの作成には多くの時間を取られました が、研究所長を始め、企画調整官、各研究部長の方々の 多大なご協力により完成させることができました。
 今回、パンフレットは日本語版を3900部、英語版 を390部配布しました。来場者数は増えているのです が、必要以外のパンフレットは受け取らない展示会慣れ た方々が増えたせいか、配布部数は思ったほど伸びませ んでした。同時に当センター案内のパンフレットも配布 しましたが、こちらは予想以上に配布部数が伸びました 。当センターへの興味がある方が多いようで、300部 用意しましたが、初日に250部がなくなりました。追 加で300部用意しましたが、日本語版は最終日の途中 でなくなりました。結局、日本語版を600部、英語版 を50部配布しました。また、同時に点字版のパンフレ ット20部およびカセットテープ20本を作成して配布 しました。点字版のパンフレット作成には理療教育課長 のご協力を得ることができ、作成されたものは全て配布 しました。ただ、研究所ブースは東6ホール入り口付近 で、「おむつ」「トイレ」「入浴」「情報(出版物等) 」の展示ゾーンになり、視覚障害者用の機器が多く展示 されているエリアからは少し離れているため、当ブース へ寄っていただける視覚障害者の方は少なく、残念でし た。展示品については、興味を持たれた方も多く、各担 当者は休む暇もなく対応していました。厚生労働省の方 々やセンターの方々、OBの方々も多数お見えになりま した。この場を借りてお礼申し上げます。
 なお、来年の第29回国際福祉機器展は開催時期が少 し早まって、2002年9月10〜12日に東京ビック サイトで開催されます。研究所からの出展ができれば8 回目になりますが、継続して出展できることを期待して 原稿を終わりたいと思います。