理療教育部理療教育課は、視覚障害者を対象に職業的 自立と社会参加をめざしたあん摩マッサージ指圧師、は り師、きゅう師の養成のための教育訓練を行っている部 署です。
　専修学校としての視点で考えれば、我が理療教育部の 事務室は学校の職員室と同じだと言えるかも知れません 。構成は教務事務を主に担当する教務係、授業を主に担 当する教官、進路指導や後指導を主に担当する理療指導 室、それに今年度から配置された理療研修主事の４部門 となります。
　教務係では、予算関係、証明書・報告書等の文書関係 を含む事務方を統括し、理療教育部の屋台骨をしっかり と支えています。
　教官は、授業、補習、教材研究、学習面での相談指導 等に日々奮闘しています。授業内容としては、基礎分野 といわれる科目では人文科学、自然科学、社会科学、保 健体育等が、専門基礎分野といわれる科目では解剖学、 生理学、病理学、衛生学等が、専門分野といわれる科目 では、東洋医学概論、施術の理論と実技、臨床実習等と 幅広い科目設定がなされており、入所者の皆さん（12 月１日現在168名在籍）はこれを３年間あるいは５年 間の期間で学習することになります。
　理療指導室では、進路面接、進路に関する情報収集・ 提供・指導、施術者としての知識と技術を深めるための 研修会・講座の企画、また同様の内容を後指導として卒 業生までをも含め幅広く業務を進めています。
　理療研修主事は、理療に関する調査・研究や研修事業 を推進するために平成13年度から新たに加えられたも ので、関係者から大きな期待が寄せられています。
　理療教育の現状といたしましては、昨年度よりあん摩 マッサージ指圧師、はり師及び、きゅう師に係る学校養 成施設認定規則の改正に伴い、カリキュラムの変更、単 位制の導入など大きな動きがありました。これは、あん 摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の資質の向上と 養成教育のより一層のレベルアップを図るという趣旨で あり、我が理療教育課程にも課題が山積みです。我々教 官としても初めて経験する内容もあるのですが、速やか かつ適切な対応が求められます。さらに平成15年から の利用契約制度への対応も視野におかなければなりませ ん。
　いずれにせよ、非常勤職員を含めると総勢50名に及 ぶ所属職員が一丸となり、よりよい教育訓練をめざし、 入所者の皆さんが最終ゴールである国家試験の合格、そ して職業的自立に結びつくよう頑張らねばと考えていま す。

部長　以下、教官・専門職の面々

理療研修主事・教務係