平成14年度予算:政府案決まる
管理部会計課

 平成14年度政府予算案は、昨今の厳しい経済・雇用 情勢の中、昨年8月末の財務省に対する概算要求、その 後の予算折衝を経て去る12月24日の政府案概算閣議 で決定されました。
 この1月20日から開催が予定されている通常国会に おいて審議され、年度末までには14年度予算として決 定されるものと思われます。以下、当センター関係の予 算状況について紹介します。
 平成13年度から新規事業として実施している「高次 脳機能障害支援モデル事業」については、引き続き15年 度からの本格実施を目指して、モデル事業を継続するた めの予算を確保をしているところであります。
 また、新規事業として障害者の就労支援のための「職 域拡大支援機器等研究開発費」、「理教教育課程卒業者 に対する自立指導の充実」や基礎構造改革を受けた利用 者の処遇向上のための「苦情解決に係る経費」などの運 営費のほか、「宿舎防犯設備改修工事」、「落雷事故防 止対策工事」や「更生訓練所厨房改修工事」など利用者 の健康・安全対策のための施設整備についての予算も計 上しているところであります。
 当センターの運営に必要な一般的な経費については、 14年度概算要求における予算折衝において、財政当局 から例年以上の整理合理化等を求められたなかで、本省 国立施設管理室をはじめとする関係者の皆様方の御尽力 により、当センターの運営に必要な予算は確保できたも のと考えており、皆々様方には本紙面をお借りして感謝 申し上げます。
 主な新規事業等の予算額は次のとおりです。

1 高次脳機能障害支援モデル事業 32,290千円
2 人工内耳埋込手術医療費 14,427千円
3 職域拡大支援機器等開発研究費 15,035千円
4 高額医療機器更新経費 16,065千円
5 研究機器特別整備費 21,000千円
6 特別研究費 135、657千円
7 手話通訳学科の充実 15,037千円
8 国際協力の推進(ODA)
 ・リハビリテーション分野別技術指導書作成経費及びアジア太平洋諸国障害者リハビリテーションニーズ調査費
17,548千円
9 理教教育課程卒業者に対する自立指導の充実 1,272千円
10 苦情解決に係る経費 26千円
11 宿舎防犯設備改修工事 57,213千円
12 落雷事故防止対策工事 23,508千円
13 更生訓練所厨房改修工事 43,112千円

 なお、今後、更に事業運営の効率的な執行が問われる ほか、平成15年度から実施される措置制度から利用契 約制度への移行など、職員一人ひとりの意識改革が強く 求められている状況です。皆様の御理解と御協力をお願 いします。