〔野鳥シリーズ23〕
リハセンターに飛来する野鳥を友に
母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長)

ドバト(堂鳩)
 明けましておめでとうございます。
 昨年は、アメリカで同時多発テロが発生し世界中を震 撼とさせましただけに、今年は平和な1年であって欲し いと世界中の人達が願っているのではないでしょうか。
 そこで今回は、平和の象徴のハトを取り上げてみまし た。皆さんもご案内のとおりハトが平和の象徴と言われ ている由縁は、旧約聖書に書かれている創世記のノアの 箱舟からきております。その一部をご紹介しますと地上 に40日40夜、雨が降り注ぎ大洪水が発生した後、ノ アがハトを放したところハトは、嘴にオリーブの菓をく わえて帰ってきて、地上に平和が訪れたことを知らせた ことからきております。
 ところで、平成9年7月号でキジバトの記事を書きま したが、同じハトでもこのキジバトとドバトの違いは、 前者が野鳥であるのに対して後者は、野鳥の仲間ではな いことです。
 その理由は、ドバトの祖先のカワラバトを家禽化した からです。カワラバトの中で帰巣性と長距離性に耐える 能力に着目して改良したものが伝書鳩であり、これ等の レース用のハトが巣に戻らなかったり、その外観賞用等 として改良したものが野生化して都市の公園、神社、寺 院に群れているものがこのドバトなのです。ですから、 このドバトの別名をイエバトとかカイバトとも言います 。
 姿、形はご説明するまでもなくご存知のことと思いま すので省略しますが、リハセンターの構内に飛来した折 に、ドバトとキジバトの違いをじっくり観察して下さい 。

ドバト